アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

本を貸す本屋さん

今日は夕方から仕事だった。
昨晩久しぶりに酒を飲んだので、どうなるか?と思いきや
なんとも健康的な朝を迎えた(笑)
良かったー。

これで完全復活です!

色々たまっていた自宅仕事を片付けると
尼崎に向かう。

来週9月24日土曜日に開催される朗読会のために、ある場所へ行ったのだ。

それは、、、

小林書店。

「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」

この中に登場する店主の小林由美子さんに会いに行きたくて。

私は仕事のときもそうだが、できる限り題材になる場所を訪れる。
行かなくても、ネットなどで情報を入れてから仕事に臨む。

今回は小林由美子さんの台詞が多いので、生の話を聞いてみたかった。

とはいえ、アポを取るほどでもないので
仕事前に寄り道。

小林書店は尼崎市の立花駅にある。

昔ながらの商店街を通り抜けた先に、青いテントの屋根があった。

おや?見るとお客様がいっぱい。

今日はたまたまビブリオバトルの日だったらしい。

見ると、お客様に朗読会のチラシが渡っている。

わー嬉しいな。渡してくれてるんだ。

由美子さんはレジカウンターにいたので

「こんにちは、実はわたし」

来週の朗読会の朗読者です。と言うと

とても喜んでくれた。

そして、ちょうどビブリオバトルも終わりがけだったので、皆さんに私をご紹介くださった。

チラシの似顔絵を見比べながら、お客様が

「えー?」

と、わかりやすい反応を見せてくれる(笑)

由美子さんは、よく配達にいくため不在のことが多い。

でも、今日はたまたま居てくれて、しかもお客様もいて

わたしって持ってる!(笑)

さて、お客様が引いたあと

「まぁ座って」

と、椅子を出してくれて、少しお話を聞かせてもらった。

コロナ直前に起こった、お父さんが倒れたときの話

店を閉めようと思ったときに、考え直した理由。

娘さんや息子さんの話。

ちょっと聞いただけでもウルっとすることばかりで

なんてお話上手で、思いやりと愛に溢れた方だろうと思った。

そこにお父さんもやってきた。

この時点でタイムアウトが迫っていたのだが

何やらお茶を用意してくれようとしていたのがわかったので

「そろそろ失礼するので大丈夫ですよ」

と、声をかけると

「冷たいの、美味しいの入れるから飲んでって」

とおっしゃって

無添加の紫蘇ジュースを出してくれた。

それを待つ間、お父さんがにこやかな表情で話しかけてくれる。

「この商店街はどうでしたか?」

「どこに住んでるのですか?」

由美子さんはおしゃべり上手だが、お父さんは聴き上手だった!

そしてジュースをいただきながら話を聞いた。

「この店を人の集まる場所にしたい。」

お父さんが今読んでる本はコレだった。

まちづくりは一階の店舗が大切だと言う本らしい。

「へぇ、面白そう!買ってかえろかな」

と、言うと

「今、この本は切れてるから、貸してあげる」

とお父さん。

え?

「本屋で本を貸すのもなんやけど」

今日はじめて会ったばかりなのに(笑)

でも、なんとなく遠慮しようという気持ちにはまったくならなくて

「じゃ、来週24日に返しますから」

お借りすることにした。

せっかくなので、PRのため由美子さんと写真撮影。

帰り道、借りた本を広げると、

ところどころに付箋が貼ってあった。

お父さんの感性で気になった文章に貼ってある。

そのセレクトも新鮮で、他人の本を借りるという行為が

不思議なほど私を和ませてくれた。

行って良かった。

とはいえ、、、仕事にはちょっと遅れちゃった(^^;;

まいっか。

来週はお父さんは店番。

由美子さんが来てくれる。

ああ、楽しみだなぁ。

その小林書店の小林由美子さんも参加する

朗読と座談会

お申し込みはこちらです。

そして、小林由美子さんの魅力がいっぱいの本

仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」川上徹也著

書店になかなか行けないかたのために貼ります。




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