アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

愛の表現法

「前は優しかったのに」

悲しそうにみんなに訴えるその人は

清川永里子さん。

声楽家であり著者であり、私の声友でもある。

今日は彼女の2冊目の本「うまくいく人は声がいい」の出版パーティーだった。

かれこれ半年くらい前に司会を頼まれて、メッセージや電話でサポートしながら今日に至る。

「最近のトヨコさんはいじわるする」

と、拗ねられると

Sキャラの私は面白くてまたいじってしまう。

関東の人は、いじられ慣れてないので

まだまだこの最高級の愛を理解してもらえないようだ(笑)

そんな永里子さん。

知り合ってから何度も飲みに行っては、声談義したり私の愚痴を聞いてもらったりする仲なのだが

声楽家としての姿は見たことがなかった。

カラオケで一緒に歌ったことはあるものの、本気で声楽家的に歌っているわけではないし。

今日のパーティーでは、せっかくだからと

二曲披露してくれた。

小さな身体からは想像つかない伸びやかな歌声に

お客様は拍手喝采!

さすがに3歳からずーっと音楽に携わってきただけのことはある。

中学生のお嬢さんも来ていたので、ママとしての一面も見られた。

私にはよくわからないのだが

歌う時と喋るときとでは、身体の使い方が違うらしい。

なので、今回の進行で少し戸惑ったのは

「歌う前には時間が必要」

ということだった。

トークのあと、すぐに歌えない。

間に少し時間を挟んではじめて、

歌う体制に整えられるとのこと。

プロはちがうね。

いつもの乙女な服装と違い、大人っぽい上品なドレスで

魅力をふりまいたパーティーだった。

ところで、話し下手だと本人はいうが

よく言うよ。

マイク持つと、とても雄弁。

色々ツッコミたいところはあったが、今日はやめておいた(笑)

あと、裏話をひとつ。

「リクエストがあれば歌うよ」

と言ってくれたので、私の大好きな曲「ホフマンの舟唄(オッフェンバック)」をお願いした。

または「ハバネラ(ビゼー)」を、と。

ところが、彼女いわく、どちらも恋のうた。

どちらも歌ったことがなかったらしいが、チャレンジしてくれたとのこと。

その結果、残念ながら

「音程」と「内容」的に自分には歌えなかった

そうだ。

それでも練習してみてくれたことが嬉しい!

そして、歌えない代わりにと、ピアニストの方に頼んでBGMに入れてくれた。

好きな曲がはじまると、勝手に耳が反応する。気持ちが弾む。

人生の大切な日に、私を司会として選んでくれてありがとう。

これからもよろしくね。

出版おめでとうございました。

 

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