アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

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朝からナレーション収録だった。

能登の豪雨災害のレポート映像で、NHKのお仕事。

担当プロデューサー自ら能登まで取材に行ったそうな。

プロデューサーは1.17や東日本大震災の番組などを長く担当し、震災絡みの取材には精通している。

しかし、プロデューサーの立場でありながら、ハードスケジュールで取材したとなると大変だったことだろう。

しかも、珠洲市に入ったとのことで、被害状況をなまじ知っているだけに

メールのやり取りの中で思わず

「大変だったでしょう」

とひと言書いた。

すると、意外な返事がかえってきた。

「そんな風に言ってくれたのは下間さんが初めてです。元気出ました」

えーーー

局の周りの人は誰も言わないのね。

当たり前なのかしら。いや、ねぎらいの言葉をかけるのは普通だと思うけど。。。

プロデューサーの思いもこもった映像。

今日はわたしも当事者に寄り添う気持ちでナレーションした。

そういえば

昨日のラジオCMの現場でも、ご年配の役者さんにこう言われた。

「女神!」

何度も言われた(笑)

こちらは、原稿が修正になってしまい、紙に書き込んだものの、どうやら目が見にくいらしく、何度読んでも間違えてしまう。

思わず見かねて、自分の原稿の裏に大きく書き直してあげて手渡したのだ。

そしたら「女神」と。

どれもあたりまえのことで、そんな喜んでもらえるのは驚きだったけど

嬉しいとき嬉しいと言ってもらえることがまた嬉しくて

わたしも多少は良い人になれてるのかぁ、なんて思ったりして。

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