アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

会いたかった人

私が若かりし時

毎週末、入り浸っていたホテル。

千里阪急ホテル。

この春、長い歴史に幕を閉じる。

かつて、私は三本柱と呼ばれるほど人気の司会者だった。

このホテルはお客様主義で、楽しく明るくアットホームな披露宴を演出。

ガーデンウェディングなども先駆けでやっていた。

当時の3本柱は

島津優子、石倉美佳、下間都代子

ありがたいことに引っ張りだこで

週末はダブルは当たり前。

トリプルで入ることもあったほど。

そして、スタッフみんなとも仲良くて

信頼し、されている関係性だったと思う。

本当に青春時代と言ってもよいくらいだ。

その千里阪急ホテルが閉館するタイミングで

年末に島津優子はこの世を去った。

3人でいつもつるんで、飲んだり旅行したりしていた日が懐かしい。

さて、今日

その千里阪急ホテルのOB OG同窓会パーティーがあり

私は二次会へ。

すると、当時、キャプテンとして活躍していて

今は阪急インターにいる山下さんが

私を見つけるやいなや

「わーー下間さん!俺ずっと会いたかってん」

めちゃくちゃ嬉しそうな顔で声をかけてくれた。

そして、周りの人に

「俺、忘れられへん披露宴があって、下間さんの機転で乗り越えて、ほんまに恩人やねん」

と熱く語る。

あぁ、なんかあったな。

言われて思い出したアクシデント。

あれを今でもいちばんの思い出として私に対して感謝してくれてるのが本当に嬉しかった。

「ほんま神やで!すごいと思わへん?俺、下間さん大好きやって、ずっと会いたかってん!」

ちなみに

どんなアクシデントかと言うと

花嫁からの手紙のシーン。

最後の最後、クライマックスだ。

その手紙を読み終えたら、両親に花束を渡す。

ところが

花嫁が読んでいる最中に、山下さんが気付いた。

花束がない!足りない!

両親2組いるのに

花束ひとつ、ブートニアひとつ、しかない。

慌てて花屋に連絡するも、すぐに用意はできないと言う。

万事休す!

「下間さん、花束ない。どうしよう」

そっと私のところに来て、事情を伝えた。

さてどうする?

花嫁側の両親だけ?イヤイヤそれはないやろ。

瞬時に頭をめぐらせて、、、

「あのとき、下間さん、めちゃくちゃかっこよかってん。ほんのちょっと考えて言ったんよ」

「折ろ!」

そういえばそうだった。

よくそんなこと思いついたと思う(笑)

花束の中の、百合を折って

それを一本ずつ新郎新婦に持たせて渡したのだった。

最善の策って、ほかにもあったかもしれないけれど

時間が差し迫ってる中で、それしか思いつかなかったんだと思う。

そして、うまいことコメントを言った記憶はある。

「一輪の百合に感謝の気持ちを込めて」とかなんとか。

そんな修羅場をいろいろ乗り越えた仲間たち。

千里阪急ホテル、今までありがとう。

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