愛媛で姫な旅~2日目 南予あちこち
初日の宿は茶坡瑠。
なんとなくネットで見つけたホテルだったが、とても便利な場所で
朝食が噂通りのクオリティだった。
地元の食材をふんだんに使った手作り料理のバイキング。
ちかごろバイキング形式のホテルはほぼ冷凍もの、大量生産の業務用食材なのに。
昨夜はちきれそう!だった胃もあっという間に空っぽになり
朝からばっちり頂いた。
しかも1泊朝食付きで7200円ほど。や、安い!
さて、9時過ぎにホテル前で待ち合わせ・・・・
Mさん、なんと仕事を休んで付き合ってくれた?←忙しくてここ1ヶ月休みなしだったとか(・・;)
目指すは南予の八幡浜。
ランチのリクエストだけして、あとはまたもやお任せである。
高速道路が整備されているので快適に移動できる愛媛。
松山から八幡浜までは車で約1時間半である。
海辺の釣りスポット「おさかな牧場」でまったり海を眺めたあと
「ちょっとすぐそこの蜜柑農家に寄っていいかな?」
はい、もちろん。どうぞ。
なにか仕事のお話かしら???
「あ、どうぞ降りてください。中入れるから」
ん?
大きな倉庫兼事務所に入ると、色黒で可愛い瞳のおっちゃんが。
「Mさんの奥さん?」
あ、いえいえ、友達で(~_~;)
実は、この蜜柑農家さんは八幡浜のめちゃくちゃ美味しい蜜柑を高級蜜柑ジュースとして売り出し
大成功したお方。
あの千疋屋にも置いてる蜜柑ジュースを作ってる方なのだ。
倉庫に置いてるハーレーが成功を物語ってるぞ・・・
私たちはそこの高級蜜柑ジュースを試飲させていただき
おっちゃんのお話をひとしきり伺った。
蜜柑をただ作って売るだけでは発展が見込めないと
ジュースを作ることを発案したこと。
蜜柑の味がほんとうに美味しいからほんとうに美味しいジュースになってること。
長男は後を継いでくれなかったが
ひきこもりだった次男がやる気を出して今頑張ってること。
その次男がローンで中古のハーレー買ったこと。
ランチの予約が押しちゃったけど(笑)
おっちゃんの人生を少し聞いて、このジュースの美味しさがまた際立った。
「きわみ」と言う名の蜜柑ジュース。水も砂糖も一切加えていない。
千疋屋では少し品種の違う蜜柑で作っていて、千疋屋オリジナルとして発売しているそうです。
有難うございました。ご馳走様でした!
帰ろうとしたとき、Mさんが
「はいどうぞ、これ、お土産です」
その「きわみ」を私たちに1本ずつプレゼントしてくださった。
え~~~!?
嬉しい!ありがとう!!
おっちゃんからも、瀬戸内レモン果汁100%のボトル(吉兆に卸してるらしい)をいただき
なんとも贅沢な寄り道になってしまった。
しかしMさん・・・ツアーコーディネートが見事過ぎる・・・
さて、押し気味のスケジュールだが、向かうはイタリアンレストラン「アマルフィ」
ここは大阪福島のジャンパンバーのマスターのご紹介。
昔ホテルマンだった方がこの店のソムリエとしてお勤めなのだ。
紹介してくれたマスターを私に紹介してくれたのもMさん。
Mさんにはほんといつも素敵な店、素敵な方をご紹介いただいている。
ということでランチはそこで。
地元の海の幸、食材を使ったメニューである。
今朝、しっかり食べてきたこともあり、ランチは軽めで。パスタランチ1500円。
と、思ったら~~~
めちゃ豪華だぞ!
アミューズは玉ねぎのムース。甘い?
前菜は赤貝とホタテのガスパチョ・・・でもミドリ色だよ!なんで?
パスタは生ウニのクリームパスタ!!!
ぎゃふん!
こりゃ飲むしかない。友達が下戸で良かった。このあとのドライバー決定(笑)
さすが海のそば。
そういえば、さっき少し覗いた市場でも、魚、貝、雲丹・・・ぜんぶ格安だったよ。
Mさんがお手洗いに立った。
あ、やばい。また支払っちゃうかも?
私たちでここ払おうよ。昨日さんざんご馳走になったし!
ということで、ソムリエさんを呼んで慌ててお会計(~_~;)
なかなかスマートなお支払ってできないわねえ。
でも、幸いMさんより先に手続き済んで・・・
「なんか、ごめんね。ご馳走になっちゃって」
とんでもない!!安くてすみません(^^ゞ
感謝されるほどの値段では無かったのがミソ(笑)
今日のコースはまだここで半分。
続いてはレトロな街並みが残っている内子地区へ。
なんとここでもMさんの名コーディネイト発揮。
町の案内ガイドさんを頼んでくれているという。
自分たちでブラブラするのも良いけれど、ガイドさんにご案内いただくと、その町の歴史をより知ることができる。
昔、木蝋(もくろう)で成功した芳我さんの豪邸があちこち残っている。
明治にタイムスリップしたような町並み。
平日なので人も少なくてしずか・・・心が落ち着くね。
ガイドの行程に喫茶店でのコーヒータイムがあった。
アイスコーヒーと地元の銘菓「栗まんじゅう」を食べながら
またもやガイドのおっちゃんとひとしきりお喋り。
というか、おっちゃんのお話を聞いた。個人的な(笑)
大阪に住んでいたことがあること
これこれこんな会社につとめていたこと
わけあって地元に戻ったこと・・・など。
内子座にも立ち寄って、たまたまやっていた子供たちの能の練習を少し見学。
内子の町は素敵だなあ。
あ~もう夕方だ。
ここで友達は1人松山空港へ向かう。
というのも、愛犬を放置できるのは1泊2日まで(-_-;)という事情と
仕事のスケジュールの都合もあり
彼女はここで帰ってしまうのだ。
これまたレトロな小さな駅で、彼女を見送った。
なんかふしぎ(笑)
また大阪でね!!!
さーて、私の今夜のお泊りはここ内子の旅館なのだけれど、
まだ行きたいところがある。
日本一の夕陽の名所と言われる「双海」に行きたい!
「夕陽なんて、ずっと眺めてても同じじゃないの?」
ロマンチストとは無縁?のMさんにブツブツ言われはしたが(笑)
そして、今日は曇りなので夕陽は拝めないが(笑)
いちおう双海シーサイドパークへ。
夕陽が見られるときにはカップルがいっぱい来てるだろう海岸。
誰もいない・・・(~_~;)
そりゃそうか。
しばらく海を眺めながらお喋りしたあと
「いいところあるから」
とご案内いただいたのが・・・「下灘駅」
夕陽が沈むころ来ると、カメラマニアのおっさんがいて
カップルや観光客はポーズを付けられバシバシ撮影される名スポットだそうな。
どんな場所や・・・(笑)
びっくりした。
思わず声を上げた。
無人の駅と海。
ただそれだけ。
なんというか、海の中に駅があるみたいな。
1時間に1本しかない電車をここで待つとき
どんなに心が静まるだろう。
まだ電車が来て欲しくないような。
昼間のここも素敵だろうと思う。でも、夕陽の瞬間だとしたら。。。
青春18きっぷで使われた写真。
この日の下灘はあいにくの曇り空だったし、海と空の境目があいまいだったけど
それでも心奪われた。
あ~またここに戻ってきたい。
夕陽の見えるときに来てみたい。
実は翌日、帰り道にもう一度立ち寄った。
やはり曇りだったけど、やっぱり素敵だった。
Mさん。ロマンチストじゃないなんて思ってごめんね。
さらに謝らねばならないその後のコーディネート。
大洲に移動して、川べりから鵜飼の船が通るのを見物。
さらに「油屋」という元旅館を改造した炉端焼きのお店に連れて行ってもらった。
今夜の締めは「さつま汁」
愛媛県南予の郷土料理の冷や汁である。
やっぱりお酒は地元のもの。今日行った内子のお酒などをいただいた。
あー、Mさんそろそろ帰る時間。
さすがに2連休は無いらしい。
最終の電車で松山へ帰る。
2日間ほんと素晴らしいおもてなしをいただいて恐縮してしまう。
でも、知り合ってもう10年くらい経つが、いつも本当に紳士的なエスコートをしてくれるのだ。
前夜行ったバー露口のあさこさんには「ムーミン」と呼ばれていたMさん(笑)
なんでまだ独身なんだろう・・・・
って、そこが今日のまとめかいっ!!!
Mさんと別れ、私は代行運転で内子へもどった。
明日は1人。
ちょっとさびしいけれど、冒険心の方が強いかも。
愛媛で姫な旅~2日目 南予あちこち 終わり
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