想い出がまたひとつ
変わりたいことと、変わりたくないことがある。
忘れたいことと、忘れたくないことがある。
辛かった想い出も、数年経つと懐かしい想い出に変わることがあるが
震災の記憶はいつまでたっても辛いままだ。
ただ、その震災を機にご縁のできた人たち。仲間たち。
みなさんとの繋がりの中で私は支えられ生きている。
みなさんのお陰で充実した毎日を過ごせていると言っても過言ではない。
出会えて良かった人ばかりだ。
岩手を去る今朝。
今年も石屋さんに会いに行った。
おじちゃんおばちゃん、とても喜んでくれた。
みんなで何か食べて!と帰り際に無理矢理ポチ袋を渡された。
「ほら、もうお母ちゃんだから!」
おばちゃんが言った。
私には実の母はもう居ないが、こんなあったかいお母ちゃんがいる。
泣きそうになった。
石屋さんと知り合えたのも震災があったからこそ。
年に一度でも会いたい人たち。
交流を持ちたい仲間たち。
東北からもらった素晴らしい出会いと想い出は私の財産だ。
中にはご縁の途絶えた人もいるが1人1人にありがとうと言いたい。
帰り道。
どこを走っても青空。
美しい雲。
虹も。
こんな人生ならどんなに楽チンだろう。と思った。
福井に入る頃、ようやく雨が降り出し
ハンドルをしっかり握りしめて運転した。
大事なものはちゃんと掴んでおかなければいけない。
東北のみなさん。台風の被害が少なくて済みますように…T_T
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