アルトの世界

ナレーションと語り*

MENU

裏声日記

母の卵焼き

昔。

お弁当を学校に持って行ってたとき。

彩りのこともあって、毎日入ってた卵焼き。

嫌いでは無かったけれど、中身が似たり寄ったりで
今みたいに冷食の種類も豊富ではなくて

あー、また卵焼きだ。

なんて思ったことあったっけ。

でも、今、あの卵焼きが懐かしくてたまらない。
出汁巻とは違う、母の卵焼き。

そして、母のおにぎりも。

今日は副キャプのお母さんの引っ越しの手伝いに行った。
少しでもお母さんの支えになれたら…と
申し出た。

やり過ぎはかえってご迷惑になるので
そろそろかな?と思う限度を見ながら。

お喋りしながら作業すると、お母さんは喜ぶ。
愚痴を聞いて、一緒に悪口言いながら(笑)

昼頃になったとき
お母さんが「なにか作る」と言った。

本当は昼くらいで失礼するタイミングかな?と予想してたけど
やはりそんな簡単には終わらなくて。

「なんにもないんですけど、おにぎりしましょか。」

うん、全然それでいいよ!

おにぎりを作り出した、と思ったら
いい匂いが漂って来た。

急にお腹減ってきた(笑)

「とよさん、はよ食べて」

作業を中断して食卓にいくと…

母の味

おぉー!
美味しそ!

おにぎりの握り加減も
卵焼きの塩加減も

あぁ、母の味だ。

しばしお喋りしながらのランチ。
たぶん、お母さんにとっては
どんなに荷造り手伝ってあげるよりも
このランチタイムに話を聞いてあげて
笑うのが一番楽しいのだろな、と思った。

私も、お礼の言葉を重ねられるよりも
このランチをいただけるだけでご褒美に思える。

母の味は
なんでこんなに人の心をあったかく包むのだろう。

私の作る料理で
ご馳走
と思ってもらえるものはなんだろなー(笑)

きっと答えは簡単には出てこないだろな(^_^;)

母は偉大だ。

こちらの記事もぜひ

寝不足の日々

かけあいの息

デトックス

コメントを書く