アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

サヨナラ

「さよならー」

たまたま小学校の前を通ったら、ちょうど先生が児童を校門で見送るところだった。

子供が無邪気に「さよなら」と言うのを聞いてドキリとした。

そういえばかつては私も学校で「さよなら」という言葉を何度も使ったっけ。

先生さようなら!みなさんさようなら!

必ず挨拶して帰ったものだ。

電話などでも、切り際には

「さよなら」と言ったと思う。

いつの頃からか「さよなら」という言葉を言うのが怖くなった。

失礼します。お疲れ様でした。お先です。ではまた。

さよならの代わりに他の言葉で締めくくる。

「さよなら」と言う人に対して「冷たいなぁ」と思ってしまう。

今、私はやっぱり「さよなら」は余程の時しか使わない。

他にも変換できる言葉があるから。

今夜はビートルズコピーバンド「ビートキッズ」のライブだった。

いきいきしたオッチャン達の姿は輝いていた。

趣味があって、更に、それを一緒に楽しむ人がいれば孤独を感じることは無いだろうなぁ。

今日の桜は近所の通り抜けの桜。

今年は意外と人が少なくてのんびり出来た。

風が吹くと雪のように花びらが舞って、それはそれは素敵だった。

散った花びらの絨毯さえ美しい。

春の桜は儚くとも主役として煌めいている。

また春になれは必ず会えるから、桜には「さよなら」と言えるのだ。

生まれ変わったら桜になるのも良いな。

これまでは「歴史を変える一発の銃弾」だったけど(笑)

あ、3月が終わるね。

2017年度よ、さようなら。

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