もう一度食べたいあの味
もう一度食べたい!って思うものある?
 そんな話で盛り上がった。
 国内海外問わず、である。
 私の場合、
 最近では、一軒、最高に美味しいと思ったピザがあった。
 阪急池田駅近くにあるPizzeria Pancia Pienaである。
 たまたま見つけてランチに入ったのだが、このゴルゴンゾーラのピザがめちゃめちゃ美味しかった。
 それから是非もう一度行こうと思うのだが、予約が一杯で取れなかったりして行けていない。人気店。
 記憶を遡ってみると、
 何年か前に行った、常神半島の民宿がある。
 「素潜り漁師の宿・仁平」
 というのだが、そこで食べたアワビやウニのそれはそれは美味しかったこと。
 ウニは生で食べたが、アワビのバターソテーなんか、ビックリするほどの柔らかさとコク。
 そして、とても朗らかなお婆ちゃんお手製の品々も絶品。お婆ちゃんがえっちらおっちら山の畑で取ってきた野菜の漬物も。
 再訪を約束して帰ったのだが、その後、何故か宿は閉じてしまった。
 お婆ちゃんに何かあったのか?と気になりながらも追及はしない。思い出は大切にしまっておくことに。
 しかし、もう一度行きたかったなあ。。。
 もう一軒、もう二度と食べることのできない味がある。
 先斗町に「若松」という割烹があった。
 そこで冬に出してくれる鴨鍋。。。これがよそで食べるものとは断然違ったのだ。
 毎年、家族で訪れた思い出の味でもある。
 友人も案内したが、異口同音に「美味しい!!!」
 もう一度食べたい、と今でも言ってくれる大ヒットの鴨鍋だった。
 でも、ご主人が亡くなって、店を閉めてしまった。
 鴨肉の下ごしらえがちょっと違ったはわかる。
 どうやってたんだろう?片栗粉をまぶしてたんだよなあ。。う~ん、まさに秘伝の味。
 もっともっと遡ると、まだ20歳そこそこの頃、友人と初めてハワイに行ったときに食べたステーキがある。
 ハネムーンでも無いのに(もちろん友人は女だし)ハレクラニに2泊、ウェスティンマウイに3泊というなかなか豪華な旅。
 そのとき、ホテルのレストランでフィレステーキを注文したら
 「やわらか~い!!!」
 感動的な美味しさだったのだ。
 初めてのハワイで、恐らく気分も高まっていたのだろう。
 旅の思い出と共に食の思い出もある。
 ちなみに、私意外の人は
 「アメリカで食べたハンバーガー」
 「アメリカで食べたホットドッグ」
 「フランスで食べたもの全部」など。
ところで、考えてみると、意外にも「好きな人と食べた思い出の味」というのが少ない。
「緊張してあんまり味わってなかったのかも・・・(≧∇≦)」
私が言うと、
「え?下間さん、緊張したりするんですか?( ̄∀ ̄)」
と言われた。
ひどいなあ。私だってそんなウブな頃もあったのだ。
 大好きな人とドライブにでかけ、お手製弁当を食べて、なんだかやたら美味しく感じた・・・なんてこともあるが、
 実のところ、お弁当の味はぼんやりしか覚えてなくて、二人で野っぱらに座って向き合ってる空間が幸せだっただけ。
 その時の心情、場所、天気、空気、色々な思い出がメインであって、そこにお弁当がオマケで付いてくる感じ。
料理に集中できる時というのは、本当に気の置けない間柄と一緒の時なのかな、と思う。
 誰と行っても、どんなに気分がめいっているときに行っても
 「美味しいもんは美味しい」と思え、
 そして、幸せな気分にしてくれる料理との出会いは貴重だ。
 そういう店、あったかな?
そういえば、つい先日20年ぶりに食べたインディアンオムライスは、もう一度食べたかったあの味だったっけ。感動だった。
 ちょっと待てよ。
 ふと気付いた。
 もう一度食べたい・・・そんな店を探す前に、そう思ってもらえるような私の料理を作るべきでは?
 料理は好きだし色々作るけど、いざ得意料理は?と聞かれてもよくわからない。
 よ~し、私と言えば「コレ」って料理を1品作ろう(o^∀^o)
なんだ?私。キャラ変わってるし(笑)


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