アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

サヨナラ応援団長

兄が死んだ。

28日早朝のことである。

訃報が届き、その日は急きょ兄のもと、千葉へ向かい、
茫然としたまま、涙もこぼれず、それが真実であると確かめただけで大阪へ戻った。

大阪へ戻ると、また思う。

あれ?さっきのは夢?

いや、夢じゃない。

そして、昨日、通夜。今日、告別式と終え、帰宅した。

私と兄は腹違いの兄妹で、歳も一回り以上離れている。
一緒に暮したのはわずか4,5年だろうか。
ほとんど当時の記憶は無いのだが、
私の生まれた時から5歳ころまでのアルバムは、兄の手で綴られている。

庭での一枚。
「美人になるかも」
写真

兄バカである(笑)

とにかく姉と私をかわいがってくれた兄。

そんな兄との仲が更に深まったのは8年前だ。
私が語座に入り、東京へ毎週のように行くようになると、時々兄のところに泊り、
夜通し話した。
可愛かった妹は、いっぱしの口を聞く小生意気な妹になっていたのである。
でも、そんな私に

「とよちゃんの為だったらなんでもするよ」

こんな言葉、親にも言われたこと無かったのでどんなに嬉しかったことか。
実際、東京で私が初めて人前で「語り」を披露した時も、家族みんなで駆けつけてくれた。
以来、私が出演する公演には、毎回必ず。
私が出演しなくても必ず観に来ては、感想を伝えてくれた。

私だけでなく、語座のファンになってくれたのだ。

今年6月。

語座・万朶の会

そこで兄と会ったのが最後である。

「さすがだね、槇さん!横尾さんも面白かった。二人はダントツだね!あ!都代子も良かったよ!」

「ひどーい、付けたし?(笑)」

その日、一緒に観に来てくれた兄の友人が、告別式に参列してくれた。

「公演の時はありがとうございました」

こんな形で再会するとは。

「二人の妹さんのこと、すごく自慢してましたよ」

涙がこぼれた。

兄には5人も子供がいて、一番下は今度大学受験だ。
昨夜は夜中まで兄家族と姉、私で兄の話で盛り上がった。
こんな風に甥っ子姪っ子と話したのは初めてである。

みんなの力になりたい。心からそう思う。

お兄ちゃん、ごめんね。

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