アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

おひとりさま

久しぶりに1人でラーメン屋に入った。

自称オッサンのくせに、意外とアカンタレ←あれ死語?の私。

ラーメン屋に入れるようになったのは数年前のことか。
今でも1人で入るのはなんとなく勇気がいる。
でも・・・今日はやけにラーメンが食べたくなってしまい、久しぶりに1人ラーメンすることにしたのだった。

時刻は17時を過ぎている。中途半端な時間のせいか、店内はお客さんゼロ。
ちょっとドキドキしながらカウンターの席に着いた。

と、そのとき、もう一人お客さんが入ってきた。

若い女性だ。

ひとつ空けて隣に座る。

なんだか心強い。

注文したラーメンも同じで、

「あっさりか、こってりか、どちらにしましょ?」

二人とも、
「こってりで」

ラーメン

私とその人は、ほぼ同時に食べ始め、ほぼ同時に食べ終わった。
そして、彼女はさっさと店をあとにしたのだった。

さて、
まだおひとりさまを経験していないジャンルのひとつに「串カツ」がある。
梅田の阪神デパート地下入り口付近の「松葉」は、
いつも立ち食いのお客でにぎわっていて、たまに女性が1人でたべていることがある。
あれはかなりハードルが高い。

私の知人の独身女性は、回転寿司に1人で行き、瓶ビールを2本ほど手酌で飲んで帰るという凄技を持っている。
私も寿司屋には1人で入れるが、回転寿司はちょっと違う緊張感がある。
しかも生中じゃなく瓶ビールなんて・・・
レベル高過ぎ。

1人カラオケを特技とする人もいる。とにかく歌うことが好きだから暇なときに1人で行くそうだ。
誰かと一緒じゃ時間がもったいないのかもしれない。
私も1人でカラオケボックスに入ったことがあるが、それは「語り」の稽古をするためで、
カラオケ機械のスイッチを切って練習しようとしたら、お茶を持ってきた店員さんがおびえたような目で私を見た。

どこかに行きたい。
自然の中に身を置きたい。

ひとりでぼんやり過ごしたいな~。

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