1人の命
身内でも知り合いでも無いのに、こんなにもショックを受けるなんて。
それほどまでに志村けんの死は国民にダメージを与えた。
天寿を全うしたとは到底思えない。
災害、事故、そんな突発的なことに巻き込まれたような死に方だった。
東京でのCM収録はいつも楽しい。
内容も楽しく、私もテンション高めになる。
しかし、いざ収録開始。というタイミングでの訃報。
さすがに落ち込んでしまった。
世界で次々に命を奪っているコロナだが、志村けんという、日本人の多くから愛されていた存在が、あっけなく消えてしまったのだ。
もしや、とは思っていた。しかし、、、
こんなにも早く命の火が消えるなんて。
闘病もわずか1週間ほどだったという。
あっけない。あっけない。
プリンセス号の犠牲者も同じだと思う。
元気に旅して帰ってきたのに、なにが起こったのかもはっきりしないまま、隔離されて、死んだ人がいる。
これが、いま起こっている現実。
今日の仕事。
出演者の中では、私だけが最初から最後までいる人だった。
他の人は出番が終わったら帰る。または、後から来る。
ただし、他の人との共演、スタジオ内に一緒に入ったのは私は1回だけ。
台詞のやりとり、ナレーション。どちらも唾はそれなりに飛ぶ。
見えないけれどね。
私がもし保菌していたら?と思うと、、、あぁ、怖い。
無事に収録が終わって帰り際、ディレクターさんと「お元気で」という挨拶をした。
しばらくは私の出張はないだろう。
「僕も大阪へはしばらく行かないと思います」
志村けんは今年の桜を見たのかな。
まだ信じられない。
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