アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

卑怯者!

久しぶりのMC仕事は大津の石山寺にて。

野外オペライベントだった。

オペラは回数こそ少ないが歌として大好き!

それを生で見られるなんて。

しかも、そのオペラの語り手を私がさせていただいているなんて!

嬉しい。

そして、司会までさせてもらえる。

初めての石山寺。

少し早めに行って、まずは参拝。

あー紅葉が綺麗。

でも、夜はライトアップするそうなので、もっと輝きを増すことだろう。

夕方16時頃からリハーサル開始。

山門前がステージなので、この時間はまだ人がふつーに通る。車も自転車も!

本番さながらに歌う歌手の前を自転車が通る絵面は、かなりシュールだった(笑)

そして、いよいよお客様が入ってのオペラスタート。

コロナの影響もあり、予約制で人数制限もしっかり。

でも、夜間参拝の多くの方が立ち止まって見ていく。

その歌声は石山寺に響き渡り、胸に迫るものが。

私は語りなのだが、それなりに一体化されて、イタリア語の歌詞も伝わってきたのではないかと思う。

さて、オペラ「蝶々夫人」

主役の方にご挨拶したときにまっさきに言われたことが、、、

「あの声の方ですか!!!わたし、なんて卑怯な!あれが最高だって言ってたんですよ!!!」

ピンカートンが蝶々夫人を傷つけたときに、女中のスズキ(それが私の語り)が言うひと言である。

「なんて卑怯な!」

このオペラの語りはかなり難しくて、内容を鑑みて、先行して1人で収録する。

ただ、収録していくうちに役に入っていくというか。

そして、ダメなのかもしれないけれど、たくさんある台詞の中に、ひとつだけでも印象に残るようなひと言を発せられたら!

そんな気持ちなのだが。

今回の蝶々夫人はそこだったのなら良かった^_^

「トスカ」の語りもやったが、その収録のときも、ミキサーのM社長が

「いまのよかったなぁー」

と言ってくれたところがあったっけ。

どれもこれも良い語りだと、私は出過ぎになるのかなと思う。

もちろん、歌声に優るものはないけれど、語りがウザすぎるのかな?と。

それでもひと言だけ。

普段のナレーションでも、ぞくっとさせるひと言を残せるナレーターでありたいな。

さて、次回は土曜日。西教寺の「椿姫」

私はMCのみだけれど、またオペラをLiveで見られるのが楽しみだ。

 

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