アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

春旅2023@大分~初日

毎年桜の季節に現地集合する

わたしたちの春旅。

お相手はナレーター友達のミクミクである。

 

今回の旅の一番の目的は大分県の豊後高田市にある真玉海岸の夕景。

でもその前に。

 

大分空港でレンタカーを借りて最初に向かったのは国東(くにさき)の摩崖仏巡りである。

摩崖仏というのは、岩を掘って作った巨大な石仏で

大分県の各所にある摩崖仏の中から選んだのは熊野摩崖仏

平安時代に掘られたという大日如来と、鎌倉時代に掘られた不動明王の二体がどどーんとそびえている。

辿り着くまでがしんどい(-_-;)

なにしろ、鬼が一夜にして99段積み上げたという階段を行くのだ。

受付に杖のレンタルがあったので嫌な予感がしたが(笑)

でこぼこ石をショートブーツで←なんでスニーカーちゃうんや?というのは置いておいて

上っていく。

しかし、あと少し!と思ったその瞬間視界が開けて飛び込んできた8メートルの巨大な不動明王。

「うわ~~」

これを見ただけで、足の疲れが吹き飛んだ。

 

 

どれくらい巨大なのか?

アップの写真だとわからないが、人間とくらべるとその大きさがわかる。

 

それにしても、どうやってこれを掘ったのだろう?

この近所にはほかにもいくつか摩崖仏があって、もう一か所、鍋山摩崖仏にも行ったが

そちらはひっそりとした山の中にあった。

もしかしたら、このあたりには木々に埋もれてしまったけれど、もっともっと摩崖仏があるのかもしれない。

どんな思いで岩を掘ったのか。想像するだけでドキドキする(笑)

秘密めいた雰囲気を感じられる場所だった。

 

この熊野摩崖仏の近辺にはほかにも見どころがあって

私たちが立ち寄ったのは

真木大堂富貴寺

どちらも中の写真が撮れないのでHPを見てもらいたいのだが、特に真木大堂の3体の仏像が素晴らしい。

ガラス越しでしか見られないのが残念だが、それでも存在感というかエネルギーがあふれ出ている。

左側の木造大威徳明王像が私の好み。

保存状態も良いので、もっと近くでじっくり見たいところ。

 

ところで、摩崖仏と真木大堂に行くのに、たびたび目を楽しませてくれたのがこれ!

 

地元の方が作っている案山子。

最初見たとき、人間だと思って

「わ~菜の花畑が綺麗だから人がたくさん集まってるのね」

と思った(笑)

よく見たら・・・案山子やん!

すごくよくできている。

さて、この中に一人だけ人間がいます。どこにいるかわかるかな?

 

ランチは富貴寺の近くの農家レストラン「田染(たしぶ)蔵人(くらびと)」で食べたのだが

そこで働いているお母さんたちが案山子を作っているそうだ。

案山子作りも上手だが、お料理も上手。

 

 

江戸時代の古民家で、地元で採れた食材を使っている。

テーブル席もあったが、こういう場所ではなんとなく座布団に座って食べたくなるから不思議だ。

 

 

ランチは1000円。メインディッシュを選べるシステムです。

お母さんが案山子の話や、このあとお勧めの見どころなど、気さくに丁寧に教えてくれた。

人があったかいね。

 

ところで、大分県と言えば「温泉県」

どこに行っても個性的な温泉が楽しめる。

今夜のお宿は温泉ではないので、その前に立ち寄り温泉を訪ねることにした。

山間にある夷谷温泉

褐色だが無臭。露天風呂で足を伸ばす。

見上げれば青空。

あ~気持ちいい。

短い時間でも身体の芯まであたたまるし、のどかで良い温泉だった。

さあ、このあとはいよいよメインディッシュ。今日のお宿にチェックインしてから、真玉海岸へ行きます。

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