アルトの世界

ナレーションと語り*

MENU

裏声日記

自信をつける方法

今日はビー・グラッドの研修生たちの朗読発表会だった。

月1回だけ、私が朗読を指導しているのだが

今回のお題はこれ。

北浜東1丁目看板の読めないBAR」作・今井雅子

ところどころ虫食いになっており、個人個人で埋めていくシステムだ。

BARの名前がポイントになる。

「◯◯かりBAR」

看板の読めないBARだから、そこを想像するところからお話は始まる。

せっかくの発表会。今井先生にも聴いてもらいたくて、clubhouseで LIVE配信することにした。

生徒たちはクラハに無縁の子がほとんど。

配信が始まり、今井先生にもスピーカーに上がってもらう。

みんなで元気に「こんにちは!」と挨拶。

先生も「こんにちは!」と答えてくれる。

SNSで、こうしたやり取りができるのを、みんな興味深く見つめている。

リスナーも増えてきた。

生徒みんなの前で、立って朗読するだけでも緊張するが

配信されていて、しかもスマホの向こう側に常時20人以上いると思うと更に緊張が高まるようだ。

そんな中、発表会は始まった。

そして4時間に渡って、12人が、それぞれの「看板の読めないBAR」をやり切った。

全員、これまでで一番良かったことをまずは報告したい。

以前は思わず頭を抱えたくなった子も、今日は緊張しながらも一生懸命読んでいて、その一途な様子を見るだけで嬉しくなる。

中には「よくやった!」と一段と大きな拍手を送りたくなるエンターテイメントを成し遂げた子もいた。

今井先生も、リスナーの皆さんも、あたたかい感想やチャットコメントで盛り上げてくれ

発表会が終わる頃にはリスナーは合計150人を超えた。

「150人!すごい!!!」

みんな驚いている。

こんなに気軽に聴いてもらえるSNS、練習に使わない手はないよね。

発表会のあと、1人ずつ感想を言い合い、フィードバックタイムも設けたが

全員が、やり遂げた満足感を持っているようだった。

この満足感が大切。

まだまだ上は目指してほしいが、なんとか今日、やり遂げた自分を認めてあげてほしい。

私も認めるけど、自分で認める。

その上で

「朗読って楽しい」「あそこはもっとこうすれば良かった」「次やるならどんな内容が良いかな?」など

未来へ思いを馳せてほしい。

自信なさげだった子が、少し前向きになっているのを目の当たりにして

あぁ、やはりやって良かった!と思った。

この小さな成功体験が、少しずつ自信となり、実力となる。

最後に、私から「よくやった!」で賞として

あゆみき本を3人に贈った。

今回の作品は、朗読だけでなく文章を書く訓練となったはず。

そもそも、本が好きで、朗読も興味がある子がナレーターを目指すことが多いから

本を渡すと「わ!すごい。これで学びます」と喜んでくれた。

これ読んで、発信力も上げてほしいな。

みんなお疲れ様。

次回は「膝枕」よ!(笑)

今井先生、リスナーの皆さんもありがとうございました。

アーカイブはこちら

こちらの記事もぜひ

土壇場に強い人

演説は誰のために

コメントを書く