アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

丸覚えの価値観

「まるで見てきたかのように」

「まるで知っているかのような」

ナレーターの技術。

原稿を読んでいるのだけれど、さもわかった風に読んだり

人に伝えたりする訓練をしている。

簡単に言うと、棒読みではない。

素人さんは、文字起こしした原稿を読む時、どうしても不自然になる。

普通に話している時、そんな変なところで切らないし、変なところを立てないのに

読もうとした途端ギクシャクする。

だから「いかにも文字を読んでるだけ」な感じになってしまう。

では、書いた原稿を丸暗記したら良いのか?

残念ながらそれも解決にはならない。

理想は、自分の頭で考えたことを、フリートークできちんと筋道立てて話すこと。

しかし、それだとついつい、とっちらかって筋道がぐちゃぐちゃになるから、仕方なく事前に書くわけである。

さて

あるプレゼンで「丸暗記してあたりまえ」という話があったらしく

私は思わず首を傾げた。

なぜ原稿を見たらいけないのか?

原稿をちょくちょく見たからと言って、熱量がこもらなくなる話し方になんてならない。

一方、丸暗記したものの、思い出すことにばかり注力して、伝わる話し方にならない人が山盛りいる。

なにしろ、書いた文章は普段使い慣れていない言葉遣いを連ねているのだから、丸暗記したとき不自然になるのも仕方ない。

「〜しました」「〜です」「〜ます」

こうしてきっちり文末を締めくくる話し方を普段からしている人なんてほとんどいない。

それを、プレゼンの時だけ必死に丸暗記してやろうとするんだからぎこちないったらありゃしない。

丸暗記するならば、覚えた話を徹底的に自分のものにして

指揮者のように強弱や緩急など、話に沿った抑揚をつけられるくらいのパフォーマンスができないと意味がない。

「丸暗記?アホちゃう」

私は思わず言った。

「完璧に身につけられもしないことに労力を割かないでいいです」

暗記するのではなく、自分のプレゼン内容を自分自身がしっかり理解するために

何度となく読み返す。声に出す。

そっちに意味がある。

と、私は思う。

暗記してなくても、一生懸命やってるのが伝われば良いじゃないか。

近々、ある、プレゼン大会があるが

みんなどんなパフォーマンスをするのだろう?丸暗記?

興味津々だわ。

先日、本田健さんの新刊が届いた。

自筆のお手紙と、いつものメッセージ付きボールペン。

ところが、今回のボールペンは初めて見たゴールドバージョン!

ちょっとスペシャルじゃない(*≧∀≦*)

メッセージが素敵だ。

私の才能は、、、やはり継続かな♡

今朝、継続が特技だと話したら、ほめ育の原邦雄さんに褒められた。

悦(笑)

 

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