背中を向けて富士を描く
絹谷幸二天空美術館へ。
来週の絹谷さんと安藤忠雄さんのイベント打ち合わせである。
「せっかくなのでご案内します」
とのことで、美術館を堪能させてもらった。
ここには以前も仕事で来たことがあるが、丁寧に説明してもらったのは初めてだ。
バーチャルで、絹谷幸二の絵の世界に入り込むことができるコーナーでは
目の前に龍が飛び出したり、口の中に入ったり立体的で迫力満点。
なんて鮮やかな色彩美だろうか。
その絹谷さんの絵の原点の話が興味深かった。
幼い頃に教えてもらった先生がこんなことを言ったそうなのだ。
「絵は嘘のはじまり」
なるほど!
絹谷少年は、それを聞いて
「絵の世界では自由に妄想も嘘も描くことができる」
と、絵の世界に飛び込んだのだそう。
さらにその先生は
「富士山を描くなら富士山に背を向けて描け」
という教えだった。
だから、あるがままを写実的に描くのではなく、そこにあるだろう風景などを
想像しながら描くようになったらしい。
自由な作風が、その先生の教えから来ているというのに驚いた。
そこにある通りに描かねばならないなんて決まりはないのだ。
ひととおりご案内いただき、絹谷さんのこともなんとなく理解できた。
天空のカフェでオリジナルソーダを飲みながら打ち合わせ。
さすが、申し込みは予想を遥かに超えて増席。
さらに、モニターで講演を見る席も追加したそうだ。
絹谷幸二さんと安藤忠雄さんのコラボ。
楽しみすぎる仕事である。
さて、夜は局のデスクの送別会だった。
コロナで長らく歓送迎会もなかったから久しぶり。
ふだん交流がないスタッフたちとも飲めて良かった。
ちなみに、主役の子はなかなかの酒乱らしく
「今日は控えます(⌒-⌒; )」
といって飲まなかった。
酒乱というとどんだけ?と思うが
事実腕はあざだらけ。
先週末に母親と酔っ払って取っ組み合いの喧嘩をしたそうだ。
なんじゃそら!それは確かに飲むのはやめたほうがよいね。
編成に移動しても、酔っての失敗だけは気をつけてね(笑)
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