アルトの世界

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裏声日記

THE ROB CARLTONの表と裏

THE ROB CARLTON 本公演
Meilleure Soirée(メイユールソワレ)

を観に行った。

THE ROB CARLTONを知ったのはかれこれ8年か9年前。

役者であり脚本家でありナレーターでもある川下大洋さんのお勧めだったのがきっかけ。

すごい!

衝撃的なほど素晴らしい舞台で、以来毎回観に行くほど大ファンになった。

なにが素晴らしいか?

台詞の妙。

コトバの特徴や意味をフル活用して遊び倒す!

それは時に日本語だったりドイツ語だったり万葉言葉だったり

ドイツ語?万葉言葉?

そう。実はかなり教養がないとついていけない面があるのだ!(笑)

とはいえ、舞台設定はじめ、解説がはいったり、ちゃんと面白おかしく演出してくれたりするので

言葉を知らなくても十分楽しめる。

知識が深い人はさらに楽しめる。

さらに、台詞のやり取りのスピード感が素晴らしい。

畳みかけからの、、、、絶妙な間合い。

ユーモアセンスが天才的!

役者陣の個性も演技力もしっかりしているし、細かな演出も見事なのだ。

なにしろ大絶賛。大好きなTHE ROB CARLTONなのである。

コロナ禍では京都劇場での開催となり、舞台との距離が少し遠く感じられたが

今回は4年半ぶりのABCホールでの本公演!

さぁ、どんな内容なのか?

「メイユールソワレ」

「男たちの挽歌」をもじった「男たちの番か?」を使った劇中劇である。

まずは劇中劇「男たちの番か?」の第二幕から。

冒頭から例の言葉を使ったお遊び連発!

男たちの挽歌をもじるのはいいけど、あれ、こんな話なんだっけ?たぶん違うけど、まぁいいや。

今回の台詞は物事の表と裏を強調したいらしい。

これでもか!と押してくる。

もしや、これはあとで何か展開に関わってくる布石なのか。

さて、物事の表と裏とは?

「勝つことは負けることであり、負けることは勝つことである」

「失敗は成功であり成功は失敗であるともいえる」

こういうやつ。

理屈をこね回す台詞に頭が付いて来られないと話にならないが

お陰様で私はなんとか大丈夫だった(笑)

100分間の芝居の半分ほどを使って劇中劇部分が終わった。

このあとどうなるの?

ふむふむ。なるほど、あぁ、こんな感じで裏側を見せて、、、

え?え?!えーーーーーーーー

ここからはもうジェットコースターである。

次から次へとまさか!な展開が。

ある程度予想通りにもなってくれる満足感と

わー次はこうきたか!

な、意外性とが交互にやってくる。

そっか!ここで全部さっきまでの話が回収されていくやん。

あ!あの件もここに入ってきた!

わーどうするの?これ!

爆笑につぐ爆笑シーン!怒涛のクライマックスへ。

最後の最後の回収まで

嘘でしょ!こうなるのーーーー?

そしてほんとのほんとうの終演。

いやはや素晴らしかった。

過去イチかも。

村角太洋さんの脚本、演出はもちろん

4人の役者たちの実力あってのこの舞台。

唸るしかなかった。

東京公演もあるので、ぜったい損しないから観てほしい。

この劇団の価値をもっともっとお伝えしたい。

ちなみに

私がロブの舞台を観にいくようになってすぐ

なんと、CM収録の現場で村角太洋さんとご一緒する機会を得た。

「わたし、川下さんの紹介で観に行ってハマってます」

そう伝えると、実は村角さんのお父さんと川下さんが友だちであること

太洋という名前は川下大洋さんからもらったことなどを教えてくれた。

川下さんはもともと劇団そとばこまちで、私はかつて、そとばこまちのタップダンス教室に通っており、一方的にすでに人気俳優だった川下さんのことを知っていたのだが

その後、私の学んでいた語座の座員に川下さんが加わったことで

私が座の「先輩」になってしまった。

そんなご縁の中、ロブをご紹介いたたき、村角さんとも知り合った。

「とよばあ、俺、仕事でゲネに行けないから、代わりに観に行って意見くれない?」

そんなことを頼まれて観に行ったこともある。

私は役者ではないけれど、川下さんに信用してもらえて有難い限りだった。

今日、この舞台を大絶賛しているが、決して忖度や贔屓目で称えているのではない。

本心の本心。

私の感性をもしも信じてくれるなら。または私の感性に共感してくれる人、興味を持ってくれる人がいるなら、ぜひともこの舞台を観てほしい。

 

 

 

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