アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

仲間からクライアントへ

ナレーターがみんな朗読好きで朗読ができるか?というと実はそうではない。

たとえ好きだとしても朗読の仕事などほぼないからだ。

人によっては「ナレーターが朗読を学ぶ必要はない」と言う。

ただ、私は朗読を学んだ。

ナレーションに深みを持たせるためには、朗読という表現方法を知る必要があったのだ。

師匠は槇大輔さん。

東京の「語座」を主宰していたので、私はそこに入って学ばせてもらった。

加入して早々に、同期のデブリンと私、とよばーが何故か事務局を任されることになった。

あの頃の私は毎週末になると上京し、「語り」の世界にどっぷり浸かっていた。

師匠から学ぶことは目から鱗の話ばかり。面白くて仕方ない。

自分がいかに薄っぺらい表現しかしていなかったかがわかったっけ。

今でも、師匠からしたら「まだまだ」だろうが、あの頃学んだことは私の大きな財産となっている。

さて、その「語座」は私のあとにも多くの座員が加入してきて40人くらい在籍していた。

事務局というのは座の運営の要の立場で

師匠の話を私たちがみんなにうまく伝えないといけない役割。

簡単に言うと、中間管理職みたいなことだった。

それだけに、板挟みになって大変なときもあった。

デブリンと私は、しょっちゅう電話で相談しては長話していた。

当時の座員の何人かとは今でも交流があり

師匠とはなかなか会えなくとも、仲間どうし集まったり、応援しあったりしている。

連絡は取らなくても、Facebookでなんとなく様子を知っている仲間もいる。

しかし語座をやめて、かれこれもう10年以上経つわけで、疎遠になっていくのは仕方ないことだ。。。

そんな中

SNSで繋がりがあるくらいで、確かclubhouseでちょっと話したことがあった程度の仲間からFacebookにコメントが入った。

「とよねぇに教えてほしい」

へ?

マジで最初は「なんで?」と思った。

彼女は彼女で、仕事でそれなりに活躍しているし、私から何を学ぶのか?と思ったのだ。

彼女が興味を持ったのは、私のやっているプレミアム講座だった。

「自分もこれから講座をやっていきたい。どんな風に作ればいいか?どんな話をすればいいか?学びたい」

ということだった。

へーーーー。なんだか嬉しい。

私があの頃みんなからどう思われていたのかわからないが

教えて欲しい

なんて言ってもらえるのは光栄だ。

さっそく、プレミアム講座と私のマンツーマンの申し込みをし

彼女は10年以上の時を経て、私の「クライアント」になった。

オンラインのセッションで、さっそく詳しく話を聞いていく。

やりたいこと、やれること、私が講座を作るときにやっている方法も教えて

近く頼まれているという研修の中身を考えていく。

元CAでもあるので、スキルが高い。

講座の種類も今後増やすことができそうだ。

いま、自分自身顧みると、私もかなりのスキルを持っている。

プロ養成もできるし、一般向けにも講座が組める。

耳ビジで学んだおかげで、色々な知識を掛け合わせることもできた。

私はアイデアを捻り出すのが大好きなので、講座をたくさん考えるのは得意中の得意。

とくに、他人のためならより頭が働く(笑)

彼女が輝く舞台を、一緒に作っていけたら嬉しいな。

佐渡島のしげちゃんからいただいた「大吉バウムクーヘン」

すごくしっとりしていて、チョコのコーティングが癖になります。

ご馳走さま♡

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