アルトの世界

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裏声日記

3.11に思い出す

今日は3月11日

あの日から13年だ。

今日はテレビを観ても「東日本大震災の被災地から能登半年の被災地へのエール」が多かった。

希望だよね。いまの東北は。

「おかげさまで」

という言葉が好きだ。

以前は軽々しく使えなかったけれど、私は岩手に行くたびに

向こうで知り合った人たちとのご縁に不思議な気持ちだった。

あんなにも多くの人命を奪った震災なのに

あれがあったからこそ、今の出会いがあると感じたからだ。

ありがとう

という気持ちは、軽々しく言えなかった。

それでも、時々は、向こうの人たちと

「会えてよかったね」

と言い合ったものだ。

13年も経つと、疎遠になってしまう人も多い。

ボランティア仲間は、ごく一部と今でもつながっている。

実は、昨夜から今日にかけて、ちょっと哀しいことがあった。

思わず泣いてしまうほど、自分の浅はかな言動に落ち込んだ。

今日3月11日を迎えて

私は過去の記憶を辿っていた。

あぁ、前にも似たようなことをしてしまったことがあったな。と。

どれだけ泣いたかわからないほど哀しかったのに

私の記憶から抜けてしまっていたのか。

抜けるならそれで良い。そのうち風化するのもわかっている。

風化が良いことと良くないことがある。

私の場合は前者だ。

ただ通り過ぎるだけの思い出。

14年目の震災の記憶とともに、痛みはいつか薄れる。

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