アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

自分から行く

広島3日目。
今日はボラセンのお手伝いから始まった。

サテライト

丹波でもそうだったのだが、支援物資が沢山集まっているのに
それをうまく活用できずにいることがある。

ボランティアは自己完結が基本だが
せっかくもらったものを無駄にするのは勿体無い。

自分からは遠慮して取りに来ないことがあるので
こちらから待機している人たちに「タオル使ってください」「飲み物持って行ってください」
そう言って回ると

「じゃあ、ひとつ」
「ぼくもください」

受け取ってくれる。
実際、タオルは何枚あっても有難い。
頭に巻いて、首に巻いて、泥だらけになったら新しいのに変えて。

支援物資で送るなら、新しい、しかも薄手のフェイスタオルがいいね~。

さて、サテライトの仕事が一段落したので・・・
というのもボランティアがめちゃ少なかったから(;´Д`)
被害がひどかった現場の応援に向かう。
今回ボラサポで仲間に入れてもらったKさんDさんと。

頼まれたお宅の家周りの土砂掻きをしていたら
Kさんがあることに気づいた。

その家のもう少し上の方のお宅。
瓦礫土砂の山の上で地元の人と思われる方が2人、なにかしている。

「あそこ、なにかニーズあるか声かけたほうがいいですかね?」

ほんとだ。行きましょ行きましょ。

瓦礫を踏み分けて登っていくと、お爺さんがなにか探している様子。
一緒にいるのは娘さん。

お母さんが被害にあって亡くなり
家も土砂で埋まってしまったので、想い出の品が少しでも出てこないかと探していたのだった。

ここからがポイント。
社協さんから、手伝いが必要かどうか、昨日聞き取り調査に来てもらったそうなのだが
あまりにもひどい状態過ぎて、何をどう頼めばいいのかわからず
結局依頼していなかったのだそうだ。

「ボランティアさんに頼んでも、来てもらったわりになにもしてもらえなかったら悪いし。。。」

そんなことないですよ!
被災して、お母さん亡くなってるのに、ボランティアに気を遣って(;_;)
でも、どこからどう手を付けていいかわからないくらいの状態。
途方に暮れてたんだと思う。

で、結局マッチングの責任者にOKもらって
その日の午後、下で活動してたメンバーがお手伝いさせてもらえるようになった。

私はそのやり取りのあと、ボラサポの片付けに行ったので
現場はKさんにお任せする。

Kさんの話によれば、その後、重機もすこし使って土砂と瓦礫の山を少し砕いたら
亡くなったお母さんのタンスが出て来たそうだ。

あのとき、Kさんが
「どうしましょう?」
と相談してくれなかったら、お爺さんたちに気づいてなかったら。
小さな声、心配、不安、ささやかな希望、これらは、自分から発信しづらいこと。

誰かが気づいて、声をかけてあげないと。。。

被災地の課題はこういう心の内にあるニーズを拾えないこと。
限界はあるけれど、寄り添う気持ちがあれば、Kさんのようになれる。

やっぱり自分から動かないとね(  ̄▽ ̄)
待ってても始まらない。いろいろと・・・ね。
って、若干話変わってるやないか~(笑)

ハンター都代子。広島の活動、第一弾終了。
今回も安全に終われました!
広島のみなさんありがとう。応援もありがとう。

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