東北の旅~最終日 釜石鵜住居仮設団地
毎回、岩手を訪問した際訪れている鵜住居仮設団地。
これまではまごころ花プロジェクトの活動日に合わせていたが
今は既にその活動を終えているので、今回どうしようかな?と考えていた。
そんな矢先、これまで交流を続けている和歌山のきのくに国際高等専修学校の生徒から
「海の盆の手伝いで岩手に行くので、情報が欲しい」
との連絡を受けた。
そこで、鵜住居仮設団地でのお茶っこ企画と、2月に岩手の高校生とスカイプ会談したときに
セッティングしてくれた大槌のAさん(初日宿泊させてもらった)との交流をコーディネートすることに。
まずは生徒たちに何がやりたいか?どんなことができるか?を考えてもらいアドバイス。
2月にうっかりバーで一緒に作った岩手久慈名物「なめぶ汁」のふるまいとお茶っこをすることにした。
というのも、まめぶ汁は岩手県の中でもほんとうにごく一部の名物であり
県民の多くが未体験の食べ物なのだ。
それを何故か関西の子どもたちが作ってふるまう。
ユニークな企画かな~と(笑)
私は大まかな指示と仮設団地側との交渉を進め
子供たちはみんなで手作りのチラシを用意。
それをチェックして修正してもらうなどして、準備を進めていく。
子供たちがみんなでお小遣いを出し合って材料費などをねん出することは知っていたので
ここはなにか力を貸してあげたいなあ。。。と
まごころ花プロジェクトのメンバーと相談して、協力することにした。
きのくにのみんなは、これまで校内のイベントでまごころ花の製品を100個以上販売してくれている。
既にまごころ花のメンバーのような立ち場なのだ。
さて、お茶っこ当日。
あんまり大人が口出ししてはいけないな~と思いつつ、
ある程度スケジュール通り進めないと、仮設の方々にご迷惑をかけるので介入(笑)
仕込みしているところで、呼びかけに応じてくれた仮設にお住まいの女性たちが集まってきてくれた!
みんなで「まめぶ」・・・要するに中身のお団子を作る。
生徒たちの必死のあいさつと説明にハラハラしながら見守る。
声ちっちゃい(笑)でも可愛い。
おばちゃんたちもあったかい目で見守ってくれる。
そして、完成したまめぶ汁。
みんなでお喋りしながらお茶っこが始まった。
何度も訪問していると、懐かしい場所、地元のお母さんたち、という感じでごく普通に接してしまうのだが
生徒たちは初めての仮設団地訪問で、しかも被災した方と直接話したこともほとんどないため
実はずいぶん緊張していたようだ。
お茶っこのスケジュールが順調にすすみ、しめくくりのご挨拶のとき
生徒の1人が御礼のことばを言い始め、感極まって泣いてしまった。
「どう接したらいいのかよくわからなくてすごく緊張していて、でも見ず知らずの私たちに優しく接してくれて・・・
有難うございました・・・」
仮設のお母さんたちも、私たちも思わずもらい泣き。
そうか、そうだよねえ。
楽しそうな笑顔の裏に、不安がいっぱいだったんだろうね。
そういえば私も初めての訪問のときは、余計なことを言わないか自分が心配で心配で(-_-;)
お母さんたちはほんとうに我が子を見守るような目で見つめてくれて
「ありがとう、また来てね。待ってるよ」
と、声をかけてくれた。
繋がってる。繋がっていく。
色んな人が関わって、少しずつ波及して、新しい出会いが始まる。
その瞬間に立ち会わせてもらえてほんとうにありがとう。
私にとってもなんだか可愛い娘たちのようなきのくにの生徒たちに心から感謝する。
学ばせてもらってるなあ~。
そして、私たちの旅は終わった。
また来ます。
第2のふるさとへ。
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