アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

勝手に学ぶ

「耳で聴くクトゥルー2」

お陰様で無事終わりました!

連日多くのお客様にお運びいただいたこと感謝します。

かれこれ2年以上前に「4人でなにかできたらいいね」

そんな風に軽く話していたのが今回本当に実現。
樹くんも加わってゴージャスな面々での舞台になりました。

稽古しながら改めて思っていたのは

安富さんと橋本さん…うっまいなぁ…

というのも、竹房さんとは何度もご一緒してるし、樹くんの朗読イベントも見に行っていたから
実力はよくわかっていたのだ。

一方、安富さん橋本さんはテレビでは聞いてるけど
朗読がどんな風になるのか全然わからなかった。

真面目な話、せっかくこんな機会を頂いたのだから
学ばなければ!
そう密かに思っていた私。

なので…
稽古したがった(笑)←安富さん橋本さんは稽古嫌いなのに(^_^;)

作品への取り組み方、表現するための細かくもナチュラルなテクニック、マイクの使い方

ふむふむ、なるほど、おー、そうくるか!

「やってるつもりで出来てない」

ナレーターあるあるなのだけど、
私もみんなのを聞きながら「良いところを取り入れてる…つもり」でやった。

そして、本番にピークを持ってきたみんなの喋り!

今回のクトゥルーは主人公が男性だったこともあり
橋本さんと私はト書きや台詞の担当だったので立場が違うのだが
主人公の独白の語りは男性3人それぞれ素晴らしく引き込まれた。

ト書きについても、私のパートはたまたま?作品の前半だったので
後半のクライマックスのように緩急含めて全身で状況描写する必要がなかったためラクな面もあった。
そして、そういうクライマックスシーンを朗読する橋本さんの表現を聞きながら
あ、私じゃきっと物足りない語りになってただろうなぁー。
そっかー、こんな風に読むんだ!
などと勝手に学ばせてもらっていた。

えっと、うまく書けないのだが
複数人でひとつの作品を作っていく楽しさは学べるからこそ溢れて来るものであり
学ばずに参加していたら終わったあとの充実感も得られないのかな?と思う。

舞台成功の満足感ももちろんあるのだが
学べたことに対しての満足感、充実感なのだ。

あ、さっきも書いたが
「やってるつもり」レベルな面もあるから
学んだことを生かすのはまだまだこれから(^_^;)

竹房さんと2人だけのときもいろんなことを学んだが
今回一挙に4人から貰ったんだもん。
ラッキー!

ところで、
話は長くなるが、今回のクトゥルーで演出家に加わってもらったことも大きかった。
山崎さんが居なかったら「学ぶ」余裕はなかったかもしれない。

自分達でリライトし、演者でありながら客観的に舞台作りを考え、
音響さんとやりとり、会場とやりとり、全部自分達で…
なんて想像しただけでゾッとするT_T

私たちは基本的に中身。読むこと表現することに集中させてもらい、
なおかつ、表現の方向に迷ったときにも山崎さんの導きがあって5人全員がそれについて行った。

私は山崎さんのことを以前から知っていたので人間性は当然信頼していたが
初対面の3人もすぐに安心して山崎さんについて行ってくれたのは
ひとえにあの方の持つ包容力と、まずは誰かの為…な動きの賜物だと思う。

「お客様に少しでもわかりやすく」
「作品の味わいを損ないたくない」
「ナレーターにとっても読みやすい形」

とにかくその細やかな動きが信頼につながっていた。

「俺がやりたい演出をする」

そんな人では無いのだ。

ああー、書ききれない(笑)

こうして本番までこぎつけて、
せっかく作ってきたものを少しでも耳に心地よく届けるために活躍してくれたスタジオマックスのお二人にも心から感謝。

マイクの調整が上手くいかなかったら台無しだった(-_-)

そして…私の師匠の受け売りでもあるが

聞いてくれる人がいてこそ

あんなややこしい作品の世界にお付き合いくださり
本当にありがとうございました。

書ききれてないけど
備忘録の意味もこめて。

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