秋田混浴露天風呂ツアー 2日目~角館から乳頭温泉郷 ~後編~
角館を後にして今回の旅のメインである乳頭温泉郷へ。
だって「混浴露天風呂ツアー」だも~ん。
この日のためにそれぞれ
ハラリとタオルをはずして入浴し、またハラリとタオルを巻いて風呂から上がる練習を重ねてきたのだ。←嘘
それにしても、秋田は広い。
海側と違って山に向かうにつれ雪が深くなっていく。桜どころではない。
まだ真冬の装いだ。
そしてまずは乳頭温泉郷の秘湯中の秘湯「孫六温泉」へ。
建物自体が渋すぎる。
いざ、混浴!
と気合十分だったのだが、オフシーズンのせいか貸切。。。なぜか残念がる私(笑)
風情たっぷりの内湯。
雨が降ってきたので傘をさして露天風呂を楽しむ。
すぐ横は川である。
4月なのにまさかの雪見風呂。最高!
あったまったところで・・・
いよいよ今夜のお宿。「鶴の湯温泉」へ。
ここは有名な湯治場で、歴史もある。
増築して部屋数は増えているが、もともとある本陣はたったの5部屋しかなく
私たちはその本陣に宿泊するのだ~\(^o^)/
す、素敵だ。。。
想像以上に綺麗で、味わいがある。
囲炉裏がまた郷愁を誘う。
そこに大きな岩魚の串刺しが。
時折ジューッと音を立てて油がしたたり落ちる。
この囲炉裏端でいただく夕食のなんと贅沢なこと。
名物の山芋鍋もコクがあってでもしつこくなくて美味しい。
今夜もまた地酒の出番である(笑)
たっぷりいただき、しばしの休息。
夜も更けた。
囲炉裏の火はしんみりと赤く燃え続けている。
「いい写真が撮れそう!」
カメラが趣味の友人があれこれ撮影し始めた。
「ちょっと暗いんだよねえ・・・」
あ、ランプの火を大きくしよか?
囲炉裏の上にかかっていた灯油ランプの芯を少し出してみる。
「うんいい感じ。」
お互いぞれぞれ撮影にいそしむ。
ちょっとそこ寝てみてよ。撮ってあげるから。
友人を囲炉裏端に寝かせて撮影する。
「どれどれ撮れた?ん~なんか死体みたい(~_~;)」
た、確かに(~_~;)
「ちょっとあなたそっち寝て。私が撮影するから!」
「もう少し手、右。伸ばして、左手は軽く乗せて・・・」
こう?もう少しこうかな?
モデルも大変である(笑)
「お~~いいのが撮れたよ!さっき撮ったのと3部作になりそう!」
と、撮影完了したところで・・・混浴露天風呂行こう。
ぼんやり灯りのともった露天風呂。
他の男性客もいたがまったく問題ない。
ぬる目のお湯にゆっくり浸かった。鶴の湯温泉やっぱいいわ。。。
さて、部屋に戻り歯磨きしていると、なにやら不思議な匂いが漂ってきた。
「くさい~なんか石油臭くない???」
ほんとだねえ。なんだろう?
あ~~~~っ!!!!
なんと、さっき芯を出したランプから火が出ているではないか!
ランプのガラスは既に真っ黒く煤だらけになり、今にも爆発しそうな雰囲気である!
しかし私は努めて冷静に・・・
火、弱めるわ!
ランプが熱くなっているのでタオルを使って芯を絞る・・・だ、ダメだ!ぜんぜん変わらない!
「宿の人呼んでくる!」
私は開き直ってランプから離れたところに座り、化粧水で顔をパタパタし始めた。
そして友人が宿の人を連れて戻ってきた・・・
「このランプなんですけどぉ~。なんか火が大きくなっちゃって~~~」
のんびりした口調で言う友人。
わたしも
あ~すみませ~ん。お手数おかけしま~す。
あくまでも冷静に・・・
「不完全燃焼起こしてますね。外します」
「ありがとうございま~す」
戸が閉まると同時に・・・
あ~びっくりした!あわや火事やったやん!!
「歴史ある温泉宿が全焼!宿泊客が写真撮影のためランプをいじったのが原因!」
そうまでして撮影した写真がコレ!って世の中に出ちゃったりして!(笑)
いやはや笑いごとではないが。
ほんとはマジで焦った。しかし、二人ともなんの口裏も合わせずとも
あの「敢えて冷静。自分らのせいじゃない雰囲気を醸し出す」作戦・・・息ぴったりです。
そうまでして撮影した写真。
友人の三部作。タイトルは「秘湯の色香」←勝手に命名
お見事です!
3日目に続く
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