アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

先生兼ナレーター?

乗りかかった船・・・というかなんというか。

現場でご一緒する役者の若い男の人。
ナレーションはまだ不慣れとのことで、先日、自分の緑音が終わったあとも少し付き合って
アクセントミスなどのチェックをして差し上げた。

とても良い声。

もっと上達したら良いのになあ。

そして、今日はその続編。
またもや事前に監督さんから頼まれた。

「先生、またチェック付き合ってくれ」

この前よりもちょっと長い映像である。

しかし・・・最初はかなりヘロヘロな感じ(-_-;)
だ、大丈夫か?若者!

監督も、局の担当者も固まっている。
ちゃんと仕上がるのか???という不安がありありと見て取れる。

それでも監督は穏やかに、彼のペースで作業を進めてあげる。
いやはや、当の本人もテンパってるだろなあ。
なんとも初々しい(笑)

いや、笑ってられない。

アクセントミスの修正をトークバックで伝えたが直らない。

もしかして?

私は立ち上がり、ブースの中に入った。

監督もミキサーも「え!」という表情。
というのも、私が直接声をかけに行くと、彼がますます緊張すると思ったようだ。

なんでやねん。

ちょっといい?アクセントなんだけど・・・
あ、やっぱり(笑)

さっき指摘したアクセント。彼が横に付けたアクセントの印が、、、、間違ってる(笑)

よくあるのよね。
印じたいをまだ理解してなくて、ずっと間違い続ける人。

これだと平板の印だよ。「ぽ」が高くなるねん。

「あ!」

ついでに

ここに線を入れてごらん。そしたら言いやすくなるよ。

彼はとにかく言われた通りに書き込んだ。

そして再録音。

「いいじゃな~~~い!」

スタジオにいた私を含めた6人全員が声をあげた。
他人の録音でこんな喜びなかなか味わえないわ(*^_^*)

「下間さんさっすが~!」

ついでに私も褒められた。嬉し(笑)

わたしには出せない素人感の残る味ある語り口。
声の素直さ。

ちょっと棒読みだけど、それがまた良い。

なんか・・・うらやましいわ。

ところで、久しぶりに面白いこと頼まれた。
その彼の映像の冒頭に私もちょい役で声を入れたのだ。

「あ」

雲竜あ

「うん」

雲竜うん

イメージしているものがイマイチ想像できないまま3種類読んだ。

で、リバーブかけて仕上げ。

なるほどね~。

完成品はNHKでご覧になれます。どんな時間帯かは不明。

「海北友松(かいほうゆうしょう)」大回顧展 
京都国立博物館で4/11~

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