12年ぶり
長野の上田市にある無言館。
12年前に仕事で関わって、すごく心に響いた映像だった。
以降、今日までの間、2回現地を訪れ
その胸に迫る画家の思いに直接触れた。
無言館は戦没画学生の作品だけを扱う美術館だ。
少し小高い山の上にあって
夏に行っても秋に行っても、どことなく寂しげな雰囲気を湛える。
そして、館内は静謐な空気に包まれている。
絵だけでなく家族と交わした手紙なども残っているのだが
それはそれはたまらないほど苦しい愛と苦悩に満ちた文章。
その無言館の映像が今回リニューアルされることになった。
男性パートは交代したが、本編のナレーションは再び私がさせてもらうことに。
「12年前の、すごいで。絶妙な出来やねん。」
監督も音声さんも口を揃えておっしゃる。
うん、、、確かにかなり思いいれがあって、みんな集中して作った記憶がある。
しかしなあ。その時と今を比べられてもちょっと困る。
今回は12年の人生を重ねた私が、今の気持ちで読むのだ。
同じようにはいかないし、あの時よりも良い仕上がりになるかどうかなどわからない。
とは言いつつ、当時のそれを見せられた。
ふーん。まあ、悪くないけどね。
正直、自分のナレーションに関しては、特に良いと思わなかった。
若い。ゆえに声が薄い。作って喋ってる感じ
読み方は正しく、淡々とした雰囲気も悪くない。
うぶさが良いのかもしれない。
さて、かつてのものにとらわれず、私は今の私で読み直した。
声のトーンは低くなり
テンポも私の好きなやり方で読ませてもらった。
自分のものを見て「うまい」とか思わないので感想はないのだが
男性パートがメンバーチェンジしたことによって、違和感は多少あった。
かなり若い声なので、学生っぽくて良いとも思うが
昔の男の人はもっと大人だったのではないかしら?
私のナレーションと彼の声の開きが少し気になった。
12年前の私の声なら、似合ったのだろうと思った。
ということは、私が老けたのが悪いのか!(笑)
ともあれ12年ぶりの無言館。
やはり良い美術館だと実感した次第。
さて、夜はKりんの店が移転再オープンしたお祝いに。
少し人通りが少ない場所だが、是非、心機一転頑張ってほしい。
ただ、Kりんがあまりにも痩せていて、本当心配。
心の充実ははかれていても、体が健康でないとね。
スタミナが足りなくなるよ。。。。
私は見守るしかないけどね。
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