アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

ティッシュ特設

うっかりバーが終わったのは0時半をまわっていた。

本当は23時半に店を出る勢いだったのだが
さ、あとひといきというところで電話が鳴ったのだ。

あ。Yさんだ。

お世話になているプロデューサーさんで
以前から

うっかりにも来てくださいよ!

と言っていたのだが実現していなかった人。

「いまから5人なんだけど」

もう閉めるところだった旨を伝え、1杯だけでよかったらどうぞ

と再オープンした。

みなさんそこそこ酔っぱらっていらっしゃったが(笑)
ご無沙汰のディレクターさんや、共通の知り合いが多かったので
私も1杯ご馳走になり小1時間お喋りした。

こういうのも、バーの楽しさである。

やはりレッツ飲みにケーション(笑)

そんなことで結局帰宅が遅くなり
今日は訳あって午後からの予定が無くなったので
滞っていた家事をする時間ができた。

しかし、どうも体調がというか、身体が重い。
あ、これは体重の問題か!!!

あちらこちら、密かに精神的な負担があったり
がっつり休日がなかったり
お疲れが溜まっているのは間違いない(-_-;)

それでも夕方はギャラリーへ。

二日目

プログラムなどのセッティングをしつつ待機していたら
通りすがりの女性がお茶しに入ってきた。

30歳前後の方かなあ?

ギャラリーのオーナーが写真展の紹介をしてくれて
私も声をかけた。

どうぞご覧くださいね。

そういうと、彼女は喜んで展示を眺め始めた。

「わたしも犬を飼っていて」

そうなんですね。
どなたでも写真展に参加できるのですけど、周知がどうしても知人中心になっちゃって。

「実は1か月ほど前に犬が死んで・・・」

彼女はエピソードを観ながら、自分の話をしてくれた。
そして目に涙をいっぱい溜めて

「すごくわかるんです、この気持ちが」

エピソードの中には愛犬を亡くした想いがつづられているものもある。
一方幸せなエピソードも。

「愛されて暮らしてる話も、いいですねえ・・・しくしく」

頼んだホットミルクティーが届いても
彼女は展示に見入り、しくしく泣いている。

すみませーん、ティッシュところどころに置いてくださ~い!

オーナーに言うと

彼女は笑った。

「すみません、ついつい」

ペットを飼っていない人にはぴんと来ないかもしれないが
やはり家族なのだ。

犬や猫に餌をやるとき

「あげる」

と言うものではない。

「やる」

日本語の正しい使い方なのだが
同じく「死ぬ」を「亡くなる」とは使わない。

でも・・・
今や家の中で暮らすことがほとんどで、命の存在感は人間と変わらない。

「ペットが亡くなった」

と言うのもアリかもね。

個人的には自分のにゃんこが死んだときも

「ペロちゃんが死んだ」

と使うけれどね。

「亡くす」

よりも

「失くす」

のほうがペットの時は合うかもね。

なんて、ナレーターらしくちょっと考えさせられた次第です。

6日から朗読イベントスタート。
私は行けないので指示や確認事項を伝えるばかり。
心配だけど、みんな経験豊富だから大丈夫だね。

わたしは「他人に任せる」という能力をもっと養うべきだわ。
自分のことしか信じてないのもタカビーの所以だわ。

疲れているくせに
やっぱり飲みに行ってしまうのも悪い癖だわ(笑)

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