中毒的作家・西村賢太
先日、新聞で初めて芥川賞作家・西村賢太に興味を持ち、
西村賢太が崇拝する藤澤清造の根津権現裏とともに、彼の作品(写真中央)を体験した。
面白い、という表現が相応しいのか相応しく無いのか?
とにかく、得も言われぬ毒々しい文章で、あっという間に読み終わってしまった。
なんだこれ?
そんな感じの余韻。
全然幸せな気分にならない。もちろん感動もしない。
ただ、この頭のおかしい小説家の作品を、もう少し読みたいと思った。
追加で2冊買った。
昨夜、寝る前にちょっと読もうとページを開いたが、今回もまたどうにも止まらない(写真左)
前回と同じく、いや、前回以上に最低且つ最悪な主人公が、汚い言葉で女を罵る場面などは
もう言葉を失い、ただ眉間にしわを寄せるばかり。
私まで薄汚れてきたようで、つい「ヘドが出るぜ!」とか言いたくなる。
それくらい私小説の中の西村賢太は非道な男なのだ。
あっという間に読み終わってしまった。
あ~嫌な気分。。。
そんな後味の悪さは、次第に「この人、ほんとはどんな人なんだろう?」興味へと変わる。
実体験しか書けない、と本人は言っているが、小説にするときは8割方フィクションになるという。
真夜中なのに、起きだしてネット検索を始めた。
生の西村賢太を知りたい、という好奇心は止められないのだ。
見つけた!
延々、これを見て、西村賢太を探る。
友達は1人もいない、というオジサンだし、収録中もワンカップ飲んで、タバコ吸って、下ネタもバンバン。
まあ、これは局側の意図もあるだろうが・・・
一方、小説の中ではたまにしか見せない、気さくな顔もある。
冗談だって言うし、ゴロちゃんとの会話は自然だ。
これが突然キレて、あのような悪態をつく最低男に変身するのかと思うと、人間不信!首をひねらざるを得ない。
でも、さっき、小説を読み終えたときの後味の悪さは消えて、
やっぱりこの人は小説家なんだ。あれはフィクションなんだ、と自分を納得させている私。
そして、もう1冊を早く読みたい。とワクワクしているのだ。
ヤバい、ハマってる?
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