お花に託します。
鎌倉の幼馴染のお母様の訃報が入ったのは正月2日の夜だった。
かねてから体調を崩していたのは聞いていたが重篤だったとは。
新年早々の別れは世の中の賑わいとあまりにも反比例していて辛さが増す。
私も母が亡くなったのが松の内だったから。
まぁ、うちの場合は特別な事態だったため、その衝撃といったら思い出すだけでもどよーんとなるが。
多少の覚悟はあっただろうが、幼馴染からのLINEで、彼女の悲しみがよく伝わった。
お葬式に参列はするつもりはなく、それよりもタイミングをみてお花を贈らせてもらおう。とすぐに思った。
これは経験しないとわからないのだが、お葬式直後は持ち帰った花も含めて遺影の周りがかなり華やかになる。
しかし、1ヶ月もすると、自分で買ってきたこじんまりしたお花を飾りながらお母さんと話することに。
それはそれで良い。
でも、そんなときに供花が届くと「覚えていてくれた」ことも嬉しいし、遺影の周りが寂しくなくなる。
そう。私もそんな風に労ってくれる友人がいて、とてもとても嬉しかったのだ。
その友人は、やはり早くにお母様を亡くしていた。きっと同じ経験をしたのだろう。
お花は、いつもお願いしている山崎さんに頼んだ。
わざわざ大阪から鎌倉へ、、、とも思ったが、信頼できる人にお願いしたかった。
山崎さんはいつもイメージ通りのアレンジをしてくれて、贈った相手が本当に喜んくれる。
以前、逆に私が山崎さんからお花をいただいたのだが、それはそれは感動的に「下間都代子」のイメージにぴったりだった。
そして、今日、私の想いを託して無事に幼馴染の元に届いた供花。
「母が好きなイメージぴったりのお花。喜んでるよ」
とお礼のLINEと写真が来た。
笑顔のお母様の遺影を上品に彩る山崎さんのアレンジメント。
良かった。。。
一緒に暮らしていただけに、ぽっかりと心に穴が開いたようだろうと思う。
いつもならたわいも無い話をお母様に話しかけるのに、そこに居ない。
でも、心の中で話しかけるのだ。遺影に向かって。
あぁ、母親というのはなんて大きな存在なのだろう。
世の中にはそんな母娘の関係に恵まれない人もいるけれど。
母に対してこれほど愛情を感じられる、そんな風に育ててもらえたことに感謝しなければならない、とも思う。
山崎さん、私の気持ちを汲み取って丁寧に丁寧に作ってくれた供花。ありがとうございました。
さて、今日は節分。
恵方巻きは家人とはんぶんこ。
豆は掃除が大変なので、ちょっとだけ蒔きました(笑)
明日は立春かぁ。では張り切って一句。
ミモザ揺るる写真の人は笑顔です 京町
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