アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

月が綺麗ですね

よく行く店の周年が続く中。

今日、うっかりBARは7年目の初日を迎えた。

2013年の7月最後の月曜日に店が始まったのだ。

私はキャプテン。やっちゃんは副キャプテン。

「ママ」「チーママ」だとイメージが合わないから、そう呼んでもらおうと2人で決めた。

軍資金はたったの4万円(笑)

どれだけお客様が来てくれるかわからなかったけれど、そのお金でお酒を用意し、つまみを用意して、とりあえずオープンしたのだった。

副キャプが今も生きていたら、うっかりBARはどんな店になっていただろう。

私は「うっかりBAR」と、自分の店の名前をよくそう呼んでいるが

実は副キャプは違った。

「明日はmoonに19時には行くようにします」

こんな風に彼女は正式な名前「moon」を大切にしていた。

今ではすっかり「うっかり」という略称で通っているので、正式名を知らない人も少なくない。

記念日の今日くらいは「moon」を意識して営業して、彼女がいたときのことを思い出そう。

周年記念日であることを事前におおっぴらにするのは控えた。

毎年思うが、所詮は週1回だけの店。周年などと言うのはおこがましいから。

でも、あの日のことは忘れたくない。お客様への感謝の気持ちも表したい。

今日という日にたまたま来てくださった方々へ。

moonにぴったりの日本酒を用意した。もちろん岩手メニューのツマミも添えて。

そして、正式名をちゃーんと覚えてくれていた友人の気の利いたプレゼント。ソフトドリンクのお客様用に。

「月が綺麗ですね」=「I LOVE YOU」

かの夏目漱石が訳したそうな。

今夜はお客様みんなに「月が綺麗ですね」を受け取ってもらったわけだ(笑)

もう1人、記念日を覚えてくれていて「その日行けないから良かったらお客さんにサービスで出して」と事前に差し入れをくれた人がいた。

プチゴーフル。しかも上野のシャンシャンバージョン!

ほかにも先日のバースデーパーティーでもらった獺祭や賀茂鶴も飲んでもらって、手製のつまみ共々喜んでもらえた。

賑やかなカウンター席。

初来店のお客様もいた。もちろんmoonのいきさつは知らない。

「何故この店を始めたんです?」

前のママに頼まれて、どうしよう?と思ってたら、一緒にいた友達がね「手伝うからやろうよ」と言いましてね(笑)

「へぇ、、、」

友達。その友達は今はいないことは言わなかった。

副キャプのことを想うといつも泣けてくる。

この前の誕生日で、とうとう彼女の年齢を超えてしまった。

写真の中の彼女はいつまでも美しくキラキラしているのが羨ましい。

彼女が私に残してくれたこの店と、コミュニティ。

やめてしまおうと何度も思ったが、こうして7年目をスタートすることができたのは支えてくれるお客様と、副キャプテンへの追慕の想いがあるからだと思う。

いつも皆さまありがとうございます。

これからも、、、いつまでできるかわからないですがよろしくお願いいたします。

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