アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

25年

その日、人生で初めて大災害を目の当たりにした。

戦争は知らないし、26年生きていた中で、大きな自然災害なんて、台風か?地震はちょくちょくあったけど震度4がマックス。

関東大震災の話は学校でたくさん聞いたが「過去のこと」だった。

まさか自分が体験するとは。阪神淡路大震災。

しかも、その後、中越、東日本大震災、熊本、一昨年の大阪北部。そのほかにも過去最大の台風やら豪雨やら

この25年間はまさに「災害大国日本」と言っていいと思う。

1.17。あの日のことを思い返しながらABCテレビに向かった。

特番体制で久米宏がゲストだった。

25年前の私は802のアナウンサーだったが、報道に携わる1人として、家にいるときは必ずニュースステーションを見ていた。

あの久米宏だ。

たまたま廊下ですれ違ったが、75歳とは思えない、芯の強いダンディな方とお見受けした。

それにしても、、、

震災の悲惨さを改めて感じる映像を見て、癒えることのない被災者の傷の深さに胸が痛む。

これは東日本大震災の被災者の方にも直接聞いて、これ以上辛い話はないと思ったものだ。

いま、そこに生きているのに、、、それを見捨てざるを得なかった方の話などは胸がえぐられるようだった。

また、番組では過去を振り返ることはもちろん、これから必ず起こる南海トラフ地震にも注目した。

私はボランティア活動を通して、その手の話にはそれなりに詳しく、先日もフォーラムで講義を聞いて非常に勉強になった。

しかし、知識はあれど、いざ本当に起こったときどうなるのか?

自分は、自分と家族、仲間たちの身を守る速やかな行動が取れるのだろうか?

地震による倒壊など、不可抗力の面はあるが、津波は自身で対策が取れる。

自然災害は予測できるものとできないものがあり、予測できることは対策が取れる。

例えば台風もほぼ進路予測は正確。豪雨予想も火山噴火予知もかなりできる。

そんな中、地震だけは、ほんとのほんとの直前しかわからない。

一方、津波は地震があってから起こる。時差がある!だから対策が取れる。

大阪市内の場合、津波が来るまで2時間。

なにができる?

こんなにも過去に災害の経験がある私たち日本人なのに、次の震災でこれまでと同じような被害があっては、犠牲になった方の命が無駄になる。無駄にしてはいけない。

今日、日本人の何割が覚悟を決めただろうか。

1.17

3.11

9.01

年に3回だけでも良いから、備えて欲しい。

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