アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

きっかけは・・・

先日特別授業をさせてもらった中学生から
その日の感想文をいただいた。

アンケート

特別授業。

中学一年生を対象にした、いろいろな職業の人を迎えて話を聞くという特別授業である。

これまでも小学校で語りや音読の授業をしたことはあったけれど
仕事について話をしたのは初めてだった。

とはいっても、
一人で喋っていてもつまらないだろうから・・・

簡単な自己紹介のあと、
全員(24名)に、「フリーアナウンサーになるためには何が必要だと思う?」
と聞いていき
黒板に書き出していく。

色んな意見が出る中で、
素質についての私の意見や、
コミュニケーションの力がどの職業でも必要であることや
どうすればその力が身につくのか
などを話し、

その後みんなで姿勢を良くするワンポイントアドバイスや
発声練習を簡単に試して
ラ行が苦手な子にはちょっとアドバイス。

質問を受け付けたのちに
最後はオマケで京阪のアナウンスをして終了(笑)

で、今日届いた感想文の数々・・・

嬉しいことばがいっぱい。
子供なりに気を遣ってるのかもしれないが
特に多かった感想が

「才能は努力で変えられるところ」と聞いて、あきらめないで良いんだと思った。

という内容のこと。

確かにそういうことを話したと思う。
声質は変えられるし、
見た目だって努力で変わる。
性格は当然のこと。
立ち居振る舞いも。
教養も。知識も。

サッカーや野球、アーティストなど、天性の資質が大きく左右する仕事もあるけれど
アナウンサーは意外と資質なんてちょっとあるだけで良いと思うのだ。

「良い声だね」

先生にそう言われてその気になって、今の仕事を選んだ私だけれど
日々の発声で声が響くようになって艶が出てくることを今は知ってる。
だから自分の声が嫌いな人も、変われるんだよ、って言った。

そのことについても書いてくれている子が数人いた。

「自分の声が嫌いだったけど、低い声でも個性になると聞いて、自分の声が好きになれそう」

とか、
あれから発声練習を友達とやってます!

とか、
家で家族に練習のやり方と、姿勢を良くする方法を教えた

とか。
下間さんの練習方法を演劇部の練習に取り入れることになった

とか。

あー、なんてうれしいんでしょう!!

でも、なにより嬉しかった感想がこれ。

あははは。
きっかけはなんでも、もしも彼らの心にちょっとでも残ってくれたらな、と思う。

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