アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

運が良くなる美容院

昨日、小林書店に行ったとき、店内の本のラインナップを観察していた。

あ、由美子さんのポリシーだな

と、すぐ気づくコーナーが目に入った。

言うなれば、ありのまま生きる。

ということ。

健康をサプリメントや薬でなんとかするのではなく、自己治癒力に向き合っていらっしゃるのかなとわかった。

そのコーナーの中に、私も持っている本があった。

近藤誠さんというお医者さんの本だ。

「この本、わたし持ってます。亡くなりましたよね」

実は、その先生は癌治療の根本を覆す発言をして話題になった方で、中には近藤先生のことをかなり否定的にこき下ろすお医者さんもいる。

「えぇ!亡くなったん?」

由美子さんがちょっと大きな声を出した。

「はい。うちの家人が癌になったとき、近藤先生のカウンセリングを東京まで受けに行ったんですよ」

先生の死のほうが興味があるだろうに、由美子さんが次に言った言葉は

「それで、いま、どうなん?」

うちの家人の心配をしてくれた。

思いやりが自然とそんな言葉となって口に出てくる。

由美子さんは視野が広い人だなぁと思った。

さて、今日。

美容院に行ったのだが、そこでも人間の心や、ベクトルをどこに向けるか?

などの話題になった。

まだ新人のYちゃんは、繊細なところがあり

オーナーに指摘されるとすごく落ち込むらしい。

オーナーは心理学もコーチングも学んでいるので、彼をうまく後押ししてはいるのだが

時々は他社からの助言が必要だと、私に意見を求めてくる。

ちなみにオーナーとは幼馴染レベルに長い付き合いである。

少し話すだけで、若いYちゃんが、いつも自分のことでいっぱいいっぱいなのがわかった。

美容師なので、元来お客様ファーストでないといけないのに、まだ経験が浅いこともあり虫の目になっている。

ヤマタクさんの耳ビジで、何度も出てきたワードである。

鳥の目虫の目

お客様目線に立てば、落ち込んでる暇はない。

ただ、私もYちゃんの気持ちを想像すると、テンパってるのだろうなとわかる。

「変わりたいとは思ってるんです」

彼が言った。

「うんうん、良いね、その気持ちは。ただ、全部変わらないで良いんだよ。それはそれで置いておいて、新しい考え方も少し加えれば良いのよ」

これは日頃からナレーションや朗読するときにも言っているのだが

ぜんぶがぜんぶを変えようとすると、頭がごちゃごちゃになる。

正しいとか正しくないは別にして、今ある引き出しを捨てたり封印する必要はない。

新しい引き出しを作って、それを使ううちに、前の引き出しを忘れるかもしれない。

大切なのは、新しい考え方を取り入れることなのだ。

Yちゃんが理解したようなしていないような表情で

「置いてて良いんですね」

とホッとしたような顔で言った。

生真面目な人というのは不器用でもある。

私はそういう、不器用であり、考えがコロコロ変わらない人が好きだ。

Yちゃんがもう少しだけ、鳥の目を持てるようになれば、人の心の痛みをわかる素敵な大人になると思う。

とにかく、彼のことをそれだけ親身になって考えているオーナーやスタッフ、お客さんが集まる店って、とても温かいよね。

オーナーのDAIさんは、お客様の髪の毛を触りながら、エネルギーを注入し、要らないものをカットしてくれてるそうだ。

「最近、うちのお客さん、めちゃくちゃ運が良くて。下間さんもですね!」

確かに私も!

色んな出会いがすべて幸せをもたらしてくれてるもの。

今朝も、北海道から応援してくれている人からプレゼントが届いた。

まだ本調子ではない・・・はずの私のため、ヨーグルトを多めに入れてくれた。

こんな素敵なプレゼント届いたらさ、ほら

今夜も飲みますやんかいさー(笑)

あぁ美味しい。幸せ。

幸せMAX更新中(笑)

 




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