もしも看板の文字の一部が消えていたら
毎年、主催している「新年朗読初め」
この朗読初めは、15人ほどの出演者全員が同じ短編小説を読むのが特徴だ。
それぞれの表現の違いを楽しむだけでなく、新人の後輩が人前で朗読する機会を作ること。
先輩の朗読を聞いて、そのアイデアやテクニックから少しでも学んで欲しい。
そんな気持ちで始めたものだ。
題材となる小説は、私の書いた作品のときもあれば、他の人の書いた作品のときもあり、特に好評を得ているのが私の書いた「北浜東1丁目シリーズ」
文章のところどころに虫食い部分を設け、出演者がそれぞれオリジナルに書き換えて読むシステムにした。
最初の北浜東1丁目作品はこちら「北浜東1丁目はじまりのBAR」
これまでこのシリーズは「北浜東1丁目うっかりBAR」「北浜東1丁目あなただけの穴BAR」と、自分で3作品書いたが、忙しくて書く余裕がなくなったため、去年は作家の川上徹也さんにお願いした(笑)
カワテツさんは「北浜東1丁目胸がキュンとするBAR」
これまた面白かった。
それに味をしめて、今年はなんと、脚本のプロ中のプロである今井雅子さんに書いてもらった。
なんて厚かましい!(笑)
こういう楽しい企画に快く乗ってくれる今井先生!
ありがとうございます♡
コンセプトを説明し、BARを舞台に書いて欲しいとお願いしたところ、さすがのアイデアで面白い作品をさくっと書いてくれた。
さすがです!
タイトルは
今回はこれを元にして、17人のナレーターやアナウンサーがところどころ書き換え、オリジナルの作品にしあげ、朗読するわけだ。
それぞれが消えてしまった看板の文字を想像し、「◯◯かりBAR」という店の名前を考える。
単に「◯◯かり」という言葉を探せば良いわけでは無い。
そこから話の中に出てくる「香りの記憶」に結びつける。
ここがポイント!
名前が変われば香りも変わる。
しかし「◯◯かり」という言葉、考えたらいくらでも出てくる。
2文字だけならまだしも、もっと文字数を増やせば幅が広がる!
ちなみに、朗読初めの会場となる私の店の名前は「うっかりBAR」
さぁ、あなたなら◯◯になにを入れるかな?
私がすぐに思いついたのは
ばっかりと、貸し借りだった。
そして、『貸し借りBAR』を選んだ。
色んな貸し借りがあるわけだが、ちょうど母の命日の前ということもあり
本当の話をエピソードに入れることにした。
新年の朗読初めに亡くなった母の話というのは、やや暗いかな?と思ったが
あくまでも懐かしむ話題なので良いかしら、と。
それに、毎年、私はお笑いに走る内容にしているので、今回は他の人に託そうと思った。
さて、いよいよ朗読初めが始まった。
会場は満席35人。
オンライン配信は20人。
皆さん楽しんでくれるかなー?
会場には今井先生も来てくれた。無料で引き受けて、さらにわざわざご来阪。
「都代子さんとの関係はプライスレス」
そう言ってくれて。
本当に感謝しかない。
トップバッターは新人くん!
緊張してるー。
以前、この朗読初めを観に来てくれたことがあるので要領はわかっている。
とても初々しい内容で、頑張ってくれた。
ここからはそこそこ経験のある人からベテランまでよりどりみどり。
笑わしてくれたり、ヒヤッとするまさかの内容だったり、ほっこりしたり。
17人17通りの「◯◯かりBAR」となって、今井先生も喜んでくれた。
お客様もあたたかく、たくさん盛り上げてくれた。
さて、どんな内容だったのか?気になるでしょう?(笑)
今からでも観られますよ。1000円です!
アーカイブご希望の方は、
moon.2nd.lab@gmail.com
にお申し込みくださいね。
出演者のみなさん、ご覧くださったみなさん
ありがとうございました!
朗読の面白さを知っていただけたなら幸いです。
そして、新年会も兼ねたこの企画で
たくさんの出会いと繋がりが結ばれたなら、主催者として嬉しいです。
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