ほとぼり冷めたら
我ながら色んな仕事をしているなぁと思う。
実は、コロナ前の話なのだが
飲み友に紹介されて知り合った、某調剤薬局チェーンの社長に頼まれて
ある日本の伝統芸能の常設舞台の広報担当をやっていたことがある。
プレイベントのMCや、プレスリリース、取材対応。
さらには舞台の演目の冒頭に流れるイラストを使ったあらすじ映像のプロデュースも。
新しくオープンするまでの要員としての一時的な仕事だったが
よく頑張ったと思う(笑)
ところが、正直言って、社長の見込みの甘さから思うような集客に至らず、短い命となってしまった(^_^;)
とはいえ、この社長、かなり独特のワールドがあって、バリバリの経営者には到底見えないが決断力はあるようだ。
早々に引いたのは結果的に良かった。
コロナ打撃がやって来たからだ。
あのまま無理して経営していたら大損になったと思う。
こうして、社長と私のご縁も途切れた状態になっていたのだが、、、
コロナも5類になるそうで、夜の街もかなり動き出したらしい。
社長を紹介してくれた飲み友から連絡があり、その社長と数年ぶりに食事に行くことになった。
そして今夜。
「まだあのときの債務があるし、銀行が金を貸してくれないんやけど、、、」
しばらく飲んで盛り上がって来たところで社長が切り出した。
「やりたいことがある」
「えー?また?会社の人に叱られるわよ!」
「へへへ。ほとぼり冷めたら」
笑ってる場合か!
そもそもあの時だって、調剤薬局チェーンの会社が伝統芸能の施設を作るってのに無理があり
会社の中でも社長に対して「は?」な空気が漂っていたことを私は知っている(⌒-⌒; )
今度はなにをする気だろう。
「それで、下間さんに協力してもらいたいことがあるねん」
「うわ!出た!」
今夜ご馳走になる時点で、なんか怪しい気配を感じてたのだ。
「あの時もいいの作ってくれて、良かったし」
「それはどーも」
まぁこちらは社長のお金でやれることをやれば良いだけなので構わないのだが
社員の方々からの視線は冷たい(笑)巻き添いになるやん。
なにを考えてるんだろうなぁ?この社長は。
憎めないタイプなのと、面白いことを考えていそうな気はするので、その日がやってくるのが少し楽しみではある。
とりあえず今夜のところはさんざん美味しいワインと料理をいただき恩を売られた(笑)
食べ物と酒に釣られる私(⌒-⌒; )
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