アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

夢はなんですか

今夜は久しぶりに裏ヒロへ。

裏ヒロとは、裏HIROYAのことで、天満にある人気のイタリアン。いつも行列ができている。

前から行きたかったと言っていたナレーター仲間と局のディレクターを案内した。

このディレクターと飲むのは去年の12月以来。

前回は福岡の屋台だった。

というのも、彼はドキュメンタリー番組の密着取材(半グレ)のため、福岡に行くことが多く

私が福岡に行ったときもちょうど現地にいて、飲みに連れて行ってもらったわけである。

さて、その彼が今集中しているのが

「執筆」だ。

「実は本を書いてるんですよ」

なんと、そのドキュメンタリー番組の取材をする中で、さまざまな人間模様を目の当たりにし

その話をある人にしたら「本にできるのでは?」ということになって、企画書を出したところ

何社かオファーがあって、結果的に幻冬者から出すことになったのだという。

「すごいやん!良かったねー」

「夢がこんな形でかなうことになりました」

「夢?」

実は彼は若い頃、本を書きたいと思っていたことがあるそうな。

当時書いていたのは官能小説(笑)らしいが。

ノンフィクションライターになる日が突然やってきた。

本は会社の権利になるようだが、著者は本人なので、この本をきっかけに新たな仕事が生まれるかもしれない。

ところで、そのディレクターから嬉しいことを言われた。

先日、20年前に行方不明になったままいまだに見つかっていない「吉川友梨ちゃん」事件の特集のナレーションをした。

実は彼は20年前、この事件の取材担当で、ずっと現地に滞在していたそうだ。

VTRには、20年前の彼のリポート映像も登場した。

それだけに思いは強く、今回もオンエアに注目していたとのこと。

そして

「すてきにナレーションしてくれてありがとうございました。すごく良かった。あれはね、あんなふうになかなか読めないんですよ」

そんな褒めてもらえるほどのことは無いと思っていたが

もしかしたら、友梨ちゃんの家族も見るかもしれないし

20年ずっと待ち続けている人たちや、このディレクターのような人にとっては大切な報道であり

その1人に不快な印象を与えなかったなら本当に良かった。

ニュースを正しく伝えるだけではなく

客観的でいて、かつ、つきはなさず、かつ寄り添うようなナレーションが出来れば良いなぁと日頃から思っている。

難しいけれどね。

吉川友梨ちゃんの夢はなんだったのだろう。

いま、どうしているのだろうか。。。

さて

そんな真面目な話から、おバカな話まで

美味しいイタリアンを食べながら楽しくすごし

その後、これまた行ったことがないというので東洋ショーに久しぶりに行き

ストリッパーの芸術的なパフォーマンスに感動。

今日の出演者はみんな作り物感がない身体で

すごく練習を重ねているのもよくわかった。

感動のあまり思わず泣けてきた(笑)

そしてやはり考えてしまう。

こんなに表現するのが上手いストリッパーの人たちは

なぜ、いまこの舞台に立っているのだろう。

キラキラと輝いている姿を見ながら

私は力一杯拍手を送った。

 

 

 



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