泣いてはいけない。
胸の泉に
かかわらなければ
この愛しさを知るすべはなかった
この親しさは湧かなかった
この大らかな依存の安らいは得られなかった
この甘い思いや
さびしい思いも知らなかった
人はかかわることからさまざな思いを知る
子は親とかかわり
親は子とかかわることによって
恋も友情も
かかわることから始まって
かかわったが故に起こる
幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は 人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
ああ何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人
私の胸の泉に
枯れ葉いちまいも
落としてはくれない
この詩を初めて見たとき泣きそうになった。
これは、先月亡くなった塔和子さんの詩だ。
27日高槻現代劇場のコンサートで
ピアノやチェロ、ハーモニカとコラボレーションするとき詠む詩である。
この他の詩も思わずグッとくるものがあって
でも、これを堪えて、俯瞰で見てこそ、語れる・・・という学びの上に立つ。
どう、語るか。
それは当日のお楽しみ。
塔さんの思いと私の思いとをくっつけて
音楽に乗せて届ける。
深入りし過ぎないようにします。
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