アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

47年前。

たった2年である。
それでも物はどんどん増えていく。

まごころネットの関西事務所を今月で閉じることになって
その事務所の引越し準備が始まった。

集まってくれた皆でワイワイ賑やかに作業をする。

NPO法人というのは裕福じゃないので、なんでもボランティアでなんとかする。
引越し屋さんも頼まないで、
運送業者にトラックと運転手だけを手配する。

荷造りはもちろん、そうなるとダンボール箱ももらえないので
自分たちで調達(笑)

そうすれば、引越し屋さんの半額くらいで済むらしい。すごいね!

さて、いろいろと片付けていると、面白いものが出てきて、ついつい手が止まる。

ボラ仲間が以前提供してくれた端切れ。
古めかしいカンカンに入っているのだが、いい物はもう頂いたので、あとは捨てる。
捨てて空っぽになった缶。

その底の部分に、新聞紙が敷いてあった。

おや?これまた随分古めかしい新聞紙・・・

昭和41年

よく見ると昭和41年と書いてある!!

すご~い!わたしの生まれる前だよ!

そして、その裏面を見てみると・・・

変化の話題

これまた興味深いことに、今では見られなくなってしまった、給料袋と、それにまつわる問題が書かれているではないの。

昔はこんな感じだったんだねえ。
旦那様が給料をもらってきて、その中から生活費を嫁に渡し、
嫁はどうもありがとうございます、とねぎらいの言葉とともに有り難く受け取る。

それが、昭和41年頃になると、お礼を言われないばかりか、
旦那の安月給に文句を言われる始末。
旦那はすごすごと逃げるように会社に行く。。。

という昨今(昭和41年)を問題視する記事だった。

今ではね、まず、給料袋も無いし、旦那さんにお小遣いを渡すパターンも多い。
共働きも多くて、立場は対等。
三つ指ついて行ってらっしゃい!なんていうのも無い代わりに、
旦那さんも薄給を情けなく思って逃げるように出かけることも無いだろう。

47年前か。

今日はボラ仲間のおっちゃんたちと、年金の話なんぞもしたけれど、
20年後とか30年後とか、どんな風になってるんだろうなあ。

たった2年でも状況が変わり、自分の考え方も生活も変わっている。
世の中も変わっているのだから。

なんとか作業が終わり、夕方からは恒例の宴会。
みんな美味しいお酒が飲みたくて働いている(笑)

来週は引越し。
短かかったけど、お世話になった事務所ともサヨウナラ。

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