アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

記憶が蘇る人。消える人。

今日もご機嫌に過ごしていました。

でも、実は母の命日です。

もう8年経ったのねぇ。あの日から。

二度と笑えないかもしれないと思ったのに
私は大笑いし、周りの人に恵まれ、元気に生きている。

留守番電話の姉の声。
今でも耳にこびりついている。

「お母さんが死んでしまいました」

思い出すだけで胸が苦しくなるけれど
大好きな母を想うとき、あたたかい想い出も蘇る。

料理と裁縫が得意で、お洒落だった母。

夕方遅く、お寺でお参りをして、
姉家族と叔母と食事に行った。

法事のあと、というよりは、新年会の続きのような(笑)

叔母は最近とみに痴呆が進んできて
なんども同じことを聞く。

あげく、手帳を見て

「今日はお寺でお参りだったの?」

あらら…( ̄◇ ̄;)
5分前のことは忘れてる。

でも

「お母さんは可哀想なことしたね。でも寿命だったのよね」

そこは覚えてるんだ。

一時は父が死んだことさえわからなくなってる時があったので、まだまし(^_^;)

消えた方が楽な記憶もあるけどね。

大好きだった母は、今も胸の中に。

美々卯

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