アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

人生のコク、機微、うっかり

長い1日だった。

認知症の叔母(87)のサポートのため京都へ。
家に迎えに行き、銀行と携帯ショップをハシゴする。

たかだかそれだけのことが、いち大事になる。

たまたま休みだった家族が運転してくれていなかったら
もうへとへとだったと思う(^_^;)

認知症の叔母の話は2分おきにループする。

「何しに行くの?」
「何年生まれ?」
「干支は?」
「いくつになったん?」
「どこで仕事してるの?」
「あと5年は頑張ろうと思ってる」

ループする中、死んだ人たちの話題が出て

「可哀想なことしたね」

しんみり呟く。

長く生きると辛いことが増える。
そして、認知症にもかかわらず
その辛く悲しい出来事は、何故か記憶から消えてくれないらしい。

車から降りて、京都の人混みの中を手を繋いで歩く。

「あんた大きくなったなー!私が縮んだんか(笑)」

はしゃぐ叔母は可愛い。
自分の母親の手を握ることが出来なかったわたしには
こうして叔母と手を繋げる時間を持てるのは幸せでもある。

母親の老後を支えたかったなぁ、と改めて思う。

しかし、やっぱり半日一緒に過ごすと
そりゃもう大変で。

手続きには時間かかるし、同じことをずっと喋り続ける叔母の話に相槌打つのも。
同じ質問に答え続けるのも。

用事をどんどん済ませたいけれど
休憩させてあげないと可哀想だし
時間無いけど喫茶店でまた同じ話を聞き続ける。

大阪に5時には戻りたかったのに
絶対無理(笑)

それでも

「今日は嬉しいわぁ、若い人たちといると楽しいわぁ」

やっぱりはしゃぐ叔母。

「そりゃヘルパーさんはいい人よ。でも他人じゃない。あんた達とは違うわよ」

このあたりは、一切認知症の気配ゼロ。
もちろん今日のこともすぐ忘れてしまうけど
今、意識がはっきりしてるときには
叔母は喜んで満足してくれてるのだ。

「叔母さん死んだらお墓だけは入れてね!頼むよ」

ハイハイ!わかってるよ。
お葬式は簡単に済ませばいいんでしょ?(笑)

私もいつかこうなるのかなー。
子供居ないもん。同じだ。

いや同じではない。
叔母は娘を早くに亡くしてるのだ。

母親と手を繋ぎたかった、と思う私とは逆に
叔母は、本当に手を繋ぎたかったのは実の娘だったはず。

こんな辛いことは無い。

長生きは辛い。

叔母を無事送り届けたときには
もうくたくたで、昨夜ほとんど寝てなかっただけに
大阪まで戻る間うとうと。

予定時間を大幅に過ぎてしまったが、なんとか少しの遅刻で済みそう!

さぁ、切り替えていくよー!

NATSの打ち上げだよっ!!!!

あれから2週間。
みんな、ようやく、、、という雰囲気で
賑やかに語り合った。

皆さんからいただいた感想やアドバイスも報告し合い
来年への課題や企画の話まで。

伊庵

伊庵さんの美味しい料理とワインで
Aは酔っ払う(笑)

オーナーからいただいた楽屋見舞いの白ワインを
そのまま持ち込んだのだが
それはそれは美味しいワインだった。

ご馳走さま!

そして、打ち上げ終了。

打ち上げ

で、安定のうっかり。

店に忘れ物。
送ってもらった車内に携帯を忘れる。

ダブル!って!(笑)

でも、、こんな私らに優しいN。

「忘年会もやろうね。俺も一回はゆっくり飲めるように時間作るから」

良いメンバーに恵まれて私は幸せです。

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