アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

出会いには意味がある?

運命論者である。哲学も好き。

最近の引き寄せは楽しいこと嬉しいことばかり!

と、思っていたら、、、

仕事現場に行き、スタジオに入って

固まった。

この人、ど、どこかで見たことある、、、もしや、、、

いつもなら名刺交換するところだけれど、なんとなく渡す雰囲気でもなかったので、よろしくお願いします、とだけご挨拶して荷物ともどもさっさとブースの中に入った。

そして

一緒に中に入ってきたディレクターさんに小声で

ねぇ、あの方、なんてお名前です?

「◯◯の◯◯さん」

わ!思い出した!やっぱり!

思わず大きな声を出しそうになるのをこらえ

私ね、以前あの方と大揉めに揉めたんですよ、、、うわぁ、、、なんで

あれは5年ほど前のこと。ある仕事でとんでもない言いがかりをつけられた挙句、ギャラももらえなかったことがあった。

詳細は書かないが、何しろ長いナレーター人生の中で初めて会った

「やばい人」

さらに、この人にはバックに大物がついていて本気でやりあっても損するだけ。

と、当時所属していたプロダクションの社長と話し合い、以後この会社とは仕事しない。ということで終わった。

その人が、、、いた。

ディレクターさんによると、今回の仕事の制作会社ではないのに、なぜか関わっているという。

そうなんですね。幸いあちらの記憶は蘇ってなさそうなので、わたし、なるべくブースの中にいておきます(笑)

「そやね、そうしよう」

私がコソコソする立場ではないが、妙に蒸し返して、この現場がごちゃごちゃしてはいけない。

それにしても、、、引き寄せ、、、そして奇跡がまた起こってしまったわ。

ブースの中で待機しながら、私はしみじみ考えていた。

「奇跡」

この人に会ってしまったことではない。

昨夜から今朝にかけて、私の身に起こったこと。

話は昨夜に遡る。

昨日、うっかりBARを終えて帰宅して、気づいた。

痒い。。。

右の瞼の上。

鏡を見るとプクリと腫れている。

ぎゃーーーー!蚊に刺されてる!こんなとこ!

まったく人間というのは鈍いもので、顔に蚊が止まっていても全然気付かないのだ。

しかし、なんでよりによって瞼って!

これ以上腫れたら困ると思い、保冷剤で冷やしつつ薬を塗って寝た。

ところが

朝起きてみると瞼が重い。

ぎゃーーーー!再び。

お岩さん、、、とまではいかないが、右目がマシュマロ大に腫れてしまい、目が半分しか開かないではないか。

不細工に磨きがかかっている、、、(~_~;)

家人に見せると

「あらーーひどいね。眼帯していけば?」

眼帯かぁ、、、

その手もあるとは思ったが、さすがに大げさだと考え直し、今日は青い縁の眼鏡をかけて、やや目立たなくさせて仕事にいくことにした。

そして、仕事現場へ。

迎えに来てくれたディレクターさんに

実は目が腫れてて、、、眼鏡なんです

「あ、ほんまや(笑)」

ディレクターさんは本来の私の顔を知ってるが、初めて会う方々に、こんな顔だと思われるのは恥ずかしいなぁ、、、

と、思いつつスタジオに入り、、、

冒頭のシーンに戻る。

で、気づいたのだ。この奇跡に。

憎っくき蚊の野郎に、、、感謝。

さて、ナレーション収録が終わりブースを出ると

その人が

「すごく良かった!ありがとう!」

満面の笑みで拍手して迎えてくれた。

ありがとうございました。私は丁寧にお辞儀して

では失礼します。

そそくさとスタジオを出た。

そして、送りに出てくれたディレクターさんと、、、

「思い出さなかったみたいやね(笑)」

ですね、良かったわ。

ホッと胸をなでおろした。

なんで私がこんなにビクビクしなきゃならんのだ(笑)とは思ったが、仕事がスムーズに運んだことが何よりだった。

あとで思ったが、名刺交換しないでほんとによかった。

私の名前は耳で聞いてもピンと来ないが、文字でみると「あ、前に名刺交換してますね」と思い出されることが多いのだ。

噂によると、あの人はあちこちで揉め事を起こしているらしいので、私とのこともその中のほんの一瞬の出来事に過ぎず、記憶から消えていたのかもしれない。

また、当時はプロダクション所属だったが、今はフリー。

更に今日は眼鏡をかけ、やや顔も違う(笑)

こんなこと、、、あるんだなぁ。

引き寄せ。奇跡。

5年ぶりの再会。

これって、なにか意味があるのかしら。

あの人とのご縁はもう要らないんだけどね。

文章ながっ!(笑)

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