アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

3.11fromKANSAI~2日目~

事務局の吉田さんが、朝、私と出会ったときに言ったひとこと。

「なんか今日の下間さん、威圧感あります」

いつもだけど(笑)

ところが、なるほどと思ったのだ。

「そっか。昨日はちゃんと寝たからしゃきっとしてるんだ」

そうなのである。
ここのところ、ほとんど睡眠時間が無くて
ふらふらしていたせいで、目の中の光が鈍っていたらしい。

昨夜は久しぶりに5時間は寝た。
ということで、その威圧感も今日の重責に対する気持ちの張りの影響もあって力を増していたのだろう。

「でも・・俺は昨日までの下間さんのほうがいいなあ」

とろん、ぼや~っとした私のほうが、穏やかで良いってか?
それはそれはまた失礼な発言だこと(笑)

晴天に恵まれて、昼前にかけて人出は尻上がりに。
パズルプロジェクトも盛況で、
早目に楽屋入りしたウルフルケイスケさんにお願いしてパズルに参加してもらったりして
賑やかさが増していく。

避難者の子供たちも大勢集まってくれて
アートされたパズルが次から次へと生まれていった。

完成

そんな中迎えた追悼セレモニーの時間。

急に天候が悪くなってきた。
風が吹き始め、日が陰る。

ステージでは住田アナウンサーとの掛け合いで進めていくのだが

「黙祷のひとことは下間さんが言ってください」

住田さんに言われた。

私は本来、住田さんにすべてお任せするつもりだったのだが
主催者がそれを言った方がいいと思う。という住田さんの配慮。

素直に引き受けることにした。

鐘が鳴り、目を閉じる。「黙祷」

あれから1年。。。
私が思い出したのは兄のことだった。
地震直後に電話をくれた。
その兄が亡くなったのは、震災があったからだ。
震災が無ければ、たぶん兄は死んだりしなかったと思う。
いろいろなことを震災が変えた。

そんな気持ちが湧いてきて
もう涙があふれそうで、司会をしていなかったら、その場で突っ伏して泣いてしまったかもしれない。
司会者でよかった。

こうして
無事セレモニーは終わり・・・
あっという間の2日間。怒涛の日々も幕を閉じた。

「震災が変えた」

それは良い方面にもつながっている。

私がボランティアに興味を持ったのも奇跡的。
今回、新しい仲間がたくさんできたのも、震災のおかげだ。
学んで、人と人とのつながりを感じられて、
支えられて、
見守られて、
感謝の気持ちは言葉では言い尽くせないほど。

被害者の会

私に巻き込まれて手伝わされた面々に苦情?も多々いただいたけれど
みんなに協力してもらわないと何もできない私だから。

下間さんの行動力はすごい

そんな風に言われるのだが、実は周りに助けを求めて、みんなが私を走らせてくれただけなのだ。

いっぱい借りができちゃったな~。
いつか恩返しができるかな?

まだまだ、これからも。
つながっていく。なにもかも。

そしてまた始まる。
わたしにできること、をやる。

パズルプロジェクトは3/25まで展示します。
2日間のイベントで加わったパズルは裏面に展示されているので
明るい時間に外から見ていただくといいと思います。
ご参加くださった皆様へ・・・

本当にありがとうございました。

遠景

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