アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

10年・・・

奈良県川上村。

ここに森と水の源流館という施設がある。

10年前、この施設が開館する際に
シアターで上映する映像のナレーションを担当した。

私を起用してくれた監督はとても風変わりな人で
でも、映像美のセンスはぴかいち。

当時の私はFMでのニュースなどの仕事が多く
ドラマティックなナレーションは苦手だった。
そんな中、起用してもらって、本当にドキドキしながら録音に臨んだことを覚えている。

このへんてこな監督のおかげで私はいろいろなことを学んだ。

いちばん大きかったのは
作品作りの背景を知ったこと。

最後の最後でしか登場しないナレーター。
でも、この監督が、その後、ロケに連れて行ってくれたり
裏方の皆さんとの飲み会や旅行を企画して誘ってくれたので
普段はお会いしないカメラマンや照明さんたちとも仲良くなった。

風変りな人だけに、喧嘩することもあったけれど
10年経った今でも、毎度飽きずに私を使ってくれている。

そして、10周年を迎えた水と森の源流館。
新たな映像を作成するにあたり、再び私もご一緒させてもらうことに。

10年かあ。。。
なんか感慨深いなあ。。。

「この人はね、この10年ですごく上手くなったんですよ」

監督が源流館の館長にそう言ってくれたとき

「監督のおかげです!」

そう私が言うと

「またまた~」

と笑った。

もちろん、私の個性を伸ばしてくれた監督・ディレクターさんは大勢いる。
でも、この声で。
この低い声そのままで勝負して良いんだ、と自信を持たせてくれたのがたぶん、この人なのだ。

もめることもしょっちゅうで(今では言いたい放題・笑)
なんだかんだ言いつつ繋がってる。

往きはまだツボミだった桜が
帰りは花開いている。

桜

これから毎日、街にピンクが増えていくのね。

今夜も桜を食べた(昨日食べたサクラは馬刺し☆)
ほんのり薫る桜。

食べる桜

Kさん、ごちそうさま。

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