女子高生になるために
現場にて。
「今回の作品は冒頭と最後は女子高生がレポーター風に喋って
途中がナレーションになってるんでよろしく。」
と説明された。
なるほど~。
当日渡しの原稿。
軽く下読みをさせてもらって、本番スタートと相成った。
ナレーション部分の録音が終わり、チェックして、
では終了・・・かと思ったら
「じゃ、次、女子高生のところ行きます」
はい?
どういう意味ですか?
「え?女子高生の部分」
へ?
そこも私が読むんですか???
「もちろん」
え~~~!!
レポーターが出てくるんじゃないの?
「いや、声だけ。女子高生やで。よろしく」
本当に本当???私がやるの?
なんちゅう無茶ぶり!
まだ読んでもいませんでした。まったく意味を理解してませんでした!
声は高め
素人だから下手に
えっと、鼻濁音は使わないで~、平板に棒読みして~、語尾をちょっと上げる?
どんなイメージだ?武井咲とか?いや、美人すぎるか?
頭の中をいろんな妄想が駆け巡り・・・
もう、知らん。とりあえずやろっ!
ちょっと試しにやってみる。すると・・・
「いい!いい!それでいい!マニアにはたまらん女子高生や!」
スポンサーさん、ディレクターさんからOKが出た。
マニアって。なんだそれ(笑)
さて、収録後、全部チェック。
私が喋ってる、と思うと、相当気持ち悪いが(汗)
レポーターとナレーションが同一人物だとはたぶんバレないだろう。
いやはや、しかし突然の無茶ぶりでよかったな~。
事前に聞いてたら、かえって色々考え過ぎて、作りこみ過ぎて失敗したかもしれない。
こーゆーのは勢いに限るのよね(笑)
さて
地声で喋ってるナレーションを京都でお聞き頂くことができます。
16日から開催している
NHK大河ドラマ50年特別展「平清盛」 京都文化博物館にて7月17日まで。
展示映像のナレーションさせていただいてます。
良かったらお運びくださいませ。
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