アルトの世界

ナレーションと語り*

MENU

裏声日記

コレクター新旧

私はまったく興味ないが、コレクターは世の中に五万といるらしい。

フィギュア、漫画、絵画、美術、切手

ありきたりのものしか思い浮かばない程、私は蒐集に興味が無いのだ(笑)

私の身近なところにいるコレクターの代表が

CMディレクターのキム兄こと木村修一さん。

スターウォーズグッズのコレクターだが、すごくマニアックで

本物(公式グッズなど)もあれば偽物もあって、その偽物のコレクションのごく一部を自分のお店「酒場のパチモンウォーズ」という飲み屋のショーケースに入れて並べている。

さて、もう1人最近親しくしていただいている人の中にえぐいコレクターがいる。

なんでも鑑定団でおなじみの北原照久さん。

先日、東京で北原さんのスターウォーズコレクションを観たが

まぁ、色々あること。

コレクションはおもちゃだけじゃなかったのね。

1200坪の倉庫に、北原さんからすると「お宝」がずらりと並んでいるらしい。

さて、そんな中

昔のコレクターの蒐集した作品たちを観てきた。

よみがえる川崎美術館展」神戸市立博物館

川崎造船所や神戸新聞を創立した実業家、川崎正蔵。

この人はそれら蒐集品を自分だけが眺めるのでなく、多くの人に観てもらおうと、美術館を作った。

それが、かつて神戸にあった「川崎美術館」である。

日本で初めての私立美術館だそう。

ただ、戦争や災害などで消失してしまい、今では幻の美術館となった。

自分のコレクションを観て欲しい。

おもちゃ博物館を作った北原照久さんと基本的に同じ(笑)

その川崎美術館に飾られていた貴重な作品たちを集めた展覧会が、この「よみがえる川崎美術館展」だ。

神戸市立博物館の入り口を入ってすぐのロビーに、映像コーナーがある。

まず、この映像を観てから展示物を観ると、より深く楽しめる。

映像のナビゲーターは、俳優の新納慎也。

語りは下間都代子。

あ!私やーん!(笑)

んなわけで、観てきました〜

新納さんは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で個性的な役所を演じきり、ノリに乗ってる方。

映像の中とはいえ、共演できて嬉しいですね!

収録後、担当プロデューサーに

「今回の映像の推しはどこですか?(ナレーションの)」

と尋ねたら

「冒頭の 川崎正蔵 が男の色気を感じる言い方だった」

とのこと。

さぁ、どんな「川崎正蔵」になってるか(笑)

ぜひ、会場にてご確認くださいませ。

映像も音楽もかっこいいです!

展示品はとにかく豪華&貴重で、コレクターもこうなると、世界から御礼を言われるレベル。

在りし日の川崎美術館の姿を再現した円山応挙の襖絵の間。

襖絵は大胆な余白があって、かつ優雅。

飽きない空間を演出していると感じました。

また、織田信長も愛したという「寒山拾得図」は、川崎正蔵も毎夜、お香を焚きながら愛でたそうな。

ほぼ等身大サイズの寒山と拾得、2人が怪しげに笑っていて

もしかしたら、正蔵は3人でなにか相談していたのでは?という雰囲気です。

ほかにも見所満載。

途中で展示替えがあるので「寒山拾得図」は今週末までに観に行ってくださいね。

新旧のコレクターたち。

なにに価値を感じるか?は自由ですね(笑)

 

 




こちらの記事もぜひ

公開セッション

情報の選別について

すごく正直

コメントを書く