活躍の基準値
脚本家・今井雅子さんの書き下ろし作品
「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」
これは、毎年わたしが主催して行っている「朗読初め」というイベントのために書き下ろしてくれた短編だ。
もともとは、私が短編を書いていて「北浜東1丁目」シリーズとして過去3作品。
今年の朗読初めは作家の川上徹也さんにお願いした。
そして、2023年の朗読初めは、今井雅子さんに書いてもらえることになったのだ。
この「朗読初め」では、同じ作品を15人ほどのナレーターや役者たちが朗読する。
ただし、一部分虫喰いになっていたり、オリジナルに書き換えて作るルール。
今井先生の作品はタイトルで想像できる通り
読めなくなってしまっている店の名前の部分を、それぞれが考えて仕上げることになる。
さすが今井先生らしいアイデアだ。
さて、朗読初めと並行して、私が指導しているプロダクションの若い子たちにも、この作品にチャレンジしてもらうことにした。
今日、そのレッスン1回目。
作品を紐解いていくところからスタートする。
文字に書かれていないところをしっかり想像しておかないと、朗読が薄っぺらくなるからだ。
「主人公は、いま、どんな状況だと思う?」
主役はナレーターである。
「活躍して、毎日充実してるのかな?どうかな?」
文章を読めば大方「活躍している」と想像できる内容だが、あえて尋ねてみた。
「たぶん活躍してると思います」
との答えがあった。
そこで
「どんなふうに活躍してるのかな?」
ここで、私は衝撃を受けることになる。
「活躍」
に対してのイメージが、驚くほどショボかったのだ(⌒-⌒; )
まだ若い子たち。ナレーターや声優としての憧れが色々あって良いはず。
なのに、、、
う、ウソでしょ?
地味過ぎて言葉を失った(笑)
気を取り直して、、、
「想像なんだから、あなたのことではないんだから、もっと活躍してるイメージ持とうよ!そんなイメージしかないと、自分たちも将来その現実を引き寄せるわよ!」
私だってまだまだナレーターとしての理想や憧れを持っている。
若い頃なんて
「世界遺産のナレーションやりたい!」
って、思ってた!
いま、テレビも見てない子たちは、なにに憧れて勉強してるのだろうか?
ゲームの声優?
んじゃ、もっと違うプロダクションに入れてもらえるよう学ばなきゃ!
久しぶりに熱くなってしまった(笑)
欲がないねぇ。みんな。
オーストラリアのトモさんに教えてもらったステーキの味噌バターソース。
アメリカ牛の赤身だったけど
焼き方も教わったおかげでめちゃくちゃ上手に焼けました。
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