パイセンは小学生
アメリカ人の親戚が日本へやってきた。
叔父さん一家である。
叔父夫婦に、娘の家族4人。娘家族は生まれた時からアメリカに住んでいる。
せっかくだからと親族一同で会食することになった。
「自分たちがいなくなっても、親族同士繋がり続けてほしい」
それが叔父さんの願いだ。
とはいえ、娘家族はほぼ日本語が話せないので、自由に交流できるか?というとそうでもないが
昨今のスマホアプリも駆使して、なんとなく会話することができた。
日本在住組の親族の中に、小学生4年生と中学1年生の子供がいた。
2人はいま、Duolingoという英語学習アプリを使って、遊びながら勉強しているとのこと。
一方で、アメリカ在住の従姉妹もそのアプリで日本語を学んでいるそうだ。
Duolingo。
世界で愛されている学習アプリらしい。
いったいどんなアプリなんだろう?
たまたま隣に座っていたのが小学4年生の女の子あさひちゃん。
「検索したら出てきます」
丁寧な言葉遣いで教えてくれた。賢そう!
「うーんどんなspellかな?」
単なる興味本位でアプリを見てみる。
「これです!これをダウンロードしてください。無料ですから」
促されるままダウンロードすることになった。
スマホにフクロウのアイコンが並ぶと、あさひちゃんは大喜び。
「ちょっと貸してください。これをこうして、はい」
私に手渡す。
「そこを押して、次へ。そこはいいので、スキップしてください」
どんどん進めていく。
「アバター作れます」
「へぇ。あさひちゃん作ってよ」
「いいんですか?肌の色はどうします?」
「はだ色がいいなぁー」
「髪の毛は?」
「私に似てるやつ」
「目は?」
「好きなのでいいよ」
「これとか?キャハハハハ」
可愛いなぁ。喜んでくれてるわ。
完成したのがこれ。
彼女の目には私はこんな風に映っているようだ(⌒-⌒; )
とりあえず設定は終了。
「そしたら、これをやるんです。はい、1問目」
どうやらゲーム感覚で問題をクリアしていくうちに、英語力が身につくシステムのようだ。
「どれどれ、、、?」
初心者向けの問題からスタート。
「coffee」リスニングして、日本語「珈琲」を選ぶ。
「soda」リスニングして、「炭酸」を選ぶ。
こんな感じ。
私が一問ずつクリアするのを、隣のあさひちゃんはすごく嬉しそうに眺めている。
「毎日やったらクリアして、わたしはもう500日やってます」
「えーすごいね」
「なおこ(母親の名前)で検索したら出てきます。見てみて」
IDを入力すると、ほんとだ発見。
「わたしは今、このレベルなんです」
「ふーん。とりあえずフォローしとくわ」
「私もフォローします」
「はいサンキュー」
「これで続けてるか見れます」
「あ!えーーーー!そっか!」
しまった(・_・; 繋がってしまったので、私が毎日このゲーム?勉強?をしないと
「とよこさんはすぐにやめてしまった、、、(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」
と、あさひちゃんの信頼を裏切ることになるじゃないか!
それはあかん!しかし、、、あーーたかだか1日10分程度とはいえ
またやること増やしてどないすんねん。
私の心知らず、あさひちゃんはニコニコしながら
「次の問題もやってください」
「あ、はいはいやります」
「発音良いですね」
「まぁありがとう」
なんじゃこりゃ、褒めて伸ばすタイプ?!
今日の集まりの収穫。
あさひちゃんと大の仲良しになったこと。
「あさひ、とよこさんと写真撮ってもらう?」
お母さんが声をかけると
「うん!撮って欲しい〜。ハート形しよう」
なんとも無邪気なお誘いに、どぎまぎしながらハート形、、、?
「ぜんぜんハートになってへんけど、まぁいいか、撮るで(笑)」
ハイポーズ♡
「とよこさんと話せて相当嬉しかったみたい」
「ほんと?私も楽しかったよ。先輩、また教えてね」
「えへへへ先輩って」
「センパイやん」
「続けてください」
「はーい頑張ります」
可愛い先輩ができました。
やること増えたけど、仲間がいると続けられるよね。
先輩のためにもがんばろ。
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