アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

まだ出る。

久しぶりにAちゃんが来店した。
プレゼント持って?

あっちゃん

ありがとーヽ(*´∀`)ノ

相変わらず聡明な彼女だけど
最近はお品の無い話題が出てもけっこううまくこなせることがわかり
遊びに来た変態の所業にも笑って対応してくれた(^_^;)

あかん。うっかりバーの品位が。。。。

そんなこんなで賑わっていたとき、衝撃の事実が発覚した。

届いた1本のメール。
姉からである。

「今日、お父さんの命日だったね(´Д`;)お参り昨日すれば良かった・・・」

あ!!!!Σ(゚д゚lll)

他界して7年。
毎年忘れずにお参りしていたのに、なんとすっかり失念していた!!!
しかも姉に言われるまで忘れていた(>_<)

「私の方がまだマシだったか(  ̄▽ ̄)」

その場にいたお客さんから非難轟々(^_^;)
私ったらほんと最低な娘ね~
などと笑ってその場を過ごしたが。。。
正直、ほんと自分が嫌だった。

長年恨んだ父ではあったが、感謝してるし、真夏の葬儀はたいへんで
でももうすごーく昔のことみたい。
こうやって娘達が忘れてしまったら、他に誰が父のことを思い出してくれるのか。

今月末には兄の命日で、そっちのことはここのところよく考えていた。
千葉でお参りするんかな。こっちでもやろうかな。なんて。

父のこと、さっぱり思い出さなかったなんて。

遅い時間にSちゃんがやってきた。
みんな帰り、二人になって、色々話してるうちに私の今日の失念の話題になり、
両親のことや兄のことを打ち明けた。

人に喋る度に心が整理されていくし、もう大丈夫だと思ってカラリとした雰囲気で話していたつもりなのに
ふとした瞬間胸がズキっとしたかと思うと
涙がポロリと出てしまった。

Sちゃん困惑(笑)
ごめんごめん。困るよねえ、こういうの。

でも、どうやら彼はこういう人それぞれのストーリーには興味があるようで
真面目に聞いてくれた。

お参りはしなかったけど、めいっぱい思い出した。
嫌なことも、良いことも。
私のこの低音は父親の遺伝。
服のセンスも父親から学んだ。
鞄が好きなのも父親ゆずり。
細い目も。
薄い唇も。
いろんな体験をしたからこそ、今の私がいるのだ。

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