アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

わたしの5月1日

あぁ、もう5月なんだ。
今日はメーデーだ。

そんな風に捉えていた5月1日が
2年前から変わってしまった。

やっちゃんの命日。

でも、普通に起きて、家事をして、仕事して

なにも変わらないんだよね。わたしの毎日は。

昨日も書いたけれど
今日は命日だからこそ、うっかりBARを開けて
なにごともない月曜日のように過ごすつもりだった。

でも、わたしの周りの、やっちゃんの周りの人たちは

5月1日だから。

と思って来店してくれた。

お供え

うっかりBARオープン当初からずっと支えてくれて
副キャプことやっちゃんとわたしを「うっかりシスターズ」と命名した方。

やっちゃん存命中、たった数回しか会ってないのに
彼女が好きだった赤ワインを持って来てくれた方。

そして、うっかりBARで紹介し、仲良くなってくれた友人たち。

ありがとうございました。
やっちゃんは幸せものだなー。

でも、今日お運びいただいた面々を見ると
もう、うっかりBARに副キャプがいたことを知らない人の方が多い。

実はうっかりBARはやっちゃんという人と一緒に始めて
彼女は副キャプと呼ばれていて
でも居なくなっちゃったんだよ

たまに説明するとたいそう驚かれる。

たぶん、話の暗さとうっかりBARが合わないのだろう(笑)
まぁいいさ。
副キャプは永久欠番。

この前のうっかりBARのナンチャッテ句会で出した俳句。
これはやっちゃんに捧げた句だった。

たくさんの奇跡の上に生きて春

亡くなった人がいるからこそ、実感するのだ。

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