アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

これもまたひとつのアイディア

ご招待を受けてある朗読会に行ってきた。

俳優さんとシンガーソングライターの女性のコンビ

「朗読三昧」

の公演である。

俳優さんの朗読は
ザ・朗読。

ずっと本を見ながら朗読する。

間合いもたいして取らず、どんどん読み進める。

前の席の女性が船をこぎだした。

隣の男性もグ~

ええ!?まじか!

私は全然眠くない。

けっこう長い小説なので確かに中だるみはあるが
話が面白いから聞いてしまう。

その話に邪魔にならない安定した朗読。

あえてドラマティックなテクニックも使っていないかのよう・・・いや、使っていたのかな?

淡々とした主役の性格と同じく、ト書きも淡々と進む。

本の中身の面白さがしっかり伝わったのだから
これでいいのだと思った。
味わいはさほどなかったが、そのぶん気持ちよく聞ける。

これ、褒めてるのかな?
褒めてるんだけど。

帰り際、少し急いでいたので他の人と別れて先に会場を出た。

テラスに先ほどの俳優さんが。

通り過ぎて、思い立って戻り

「面白かったです。向田邦子、いいですね。あれ40分くらいあったのですか?」

聞いてみた。

「そうですね40分くらいかな~」

答えながら、にこやかにお礼を言ってくれた。

パフォーマンスのあと
「どうでしたか?」と聞かれるのは困る。
良かったとしか言えないからだ。

でも今日は自分から面白かったと言いたくなった。

上記のような微妙な感想ではあるが
全体として良かったのだ。

歌も良かった。
確かミュージカルもやってるはず。
プロの素敵な歌声だった。

朗読三昧

ここの会場を使ってなにか企画できるかな?

そして今宵も深く深く熱く更ける。

むく

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